本紙掲載日:2023-03-04
(3面)

新型コロナ−感染力、5類移行も変わらず

コロナ禍の地域医療について意見を交わしたパネルディスカッション

日向市で地域医療講演会−従来通りの対応を

 日向市と市民団体の日向市の地域医療を考える会(那須久司会長)はこのほど、市文化交流センターで地域医療講演会を開いた。同市と門川町の医師がコロナ禍の振り返りや医療体制、在宅医療などを発表した後、パネルディスカッションで今後の取り組みなどについて意見を交わした。

 講演会は、地域医療について理解を深めてもらおうと毎年開催。「日向市の地域医療はコロナ禍でどう変わったか、そして、これからどう変わるのか」をテーマに、会場聴講に加え、インターネットでのネット中継も行った。

 このうち、パネルディスカッションでは、千代田病院理事長の千代反田晋医師、日向病院院長の林克裕医師、森迫胃腸科内科院長の森迫和仁医師がパネリスト、今給黎医院院長の今給黎承医師がコーディネーターを務めた。

 これまでのコロナ禍を振り返り、パネリストは「日向地区は医師数が少なく、人口当たりの医療機関が少ないことが第一の問題」「病院内で他職種の連携を深め、協力して地域の危機的な状況に取り組んだ」「診療に余裕がなくなった。ゆっくりと話を聞く時間が少なくなった」などと事例を挙げて説明。

 5月8日からの5類移行については「新型コロナの感染力は変わらない。医療機関としては、これまでと同様の対応が必要」「従来通りの動線を分けた診察を続ける」「3密回避、発熱やせきをしている人はマスクを着用するなど、お互いに気を配ってほしい」などの意見が出された。

 その他、コロナ禍で在宅医療への注目度が高まっているとし「在宅医療では、患者さんの自宅が病室となり、新たに専用病棟をつくる必要がない。感染症対策として非常に有効な手段の一つでは」との提言もあった。

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