本紙掲載日:2023-03-06
(2面)

記者の道くさ−中3生の活躍を願って

 受験生の第1志望合格や卒業後の活躍を願い、延岡市立南浦中学校(濱下裕二代表)の3年生の教室に、愛情たっぷりの神社が〃建立〃されている=写真=。

 完成したのは3学期の始業式直前。1年生の頃から持ち上がりで担任をしている山本敦子教諭(55)が、間近に迫った受験や卒業に向け、「思いもひとしお」という教え子を思って手作りした。

 「たくましくなったし、特に3年生になってからの気持ちの成長が目覚ましい」と山本教諭。ただ受験や、同級生4人から大人数の中に入って高校生活を送るということに不安を抱く生徒もいて、「たくましく巣立ってほしい」との思いも込めたという。

 小野湊聖さん(15)は「冬休みが明けて教室に入ったら、『何か違う、すごいの建ってる』とうれしくなった。自力で頑張りたいと初詣も行かなかったが、周りの人に願ってもらえていることが分かり、期待に応えられるように頑張りたいと思った」と笑顔。

 鳥居の中には、3年生の願いと、後輩、教職員からの熱いメッセージが書かれた絵馬が下がっており、私立入試や推薦入試前には、みんなで手を合わせて祈ったという。今では受験生だけでなく、全校の心のよりどころになっている。

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