行方不明男性を発見保護

新村夫妻に署長感謝状−延岡署

　延岡警察署（黒瀬信太郎署長）は２７日、行方不明だった７０代男性の早期発見保護に功労があったとして、延岡市川原崎町の自営業、新村袈裟美さん（７７）と妻の美江子さん（７４）に署長感謝状を贈った。

　２人は１４日午後４時２０分ごろ、車両で帰宅途中に自宅前の路上に居座る高齢男性を発見。駐車していたトラックを自分の物だと言い張ったり、家を違う人のものだと話すなど、会話がかみ合わなかったことから心配になり、自宅の作業場に招き入れて警察に連絡するなどした。

　同署によると、男性はこの日、新村さん方から約１・８キロ離れた場所にある病院で行方が分からなくなっており、同日午後１時４０分に、男性の長男から行方不明者届を受理。警察犬を投入して捜索が行われていた。

　黒瀬署長は「２人の勇気ある行動のおかげで、男性は重大な事件、事故に巻き込まれることなく、家族の元にお戻りになられた。署としても大変感謝している」と謝辞。

　袈裟美さんと美江子さんは「当たり前のことをしただけなので、（感謝状は）こそばゆい感じ。男性が無事に帰られて良かった」と口をそろえた。