本紙掲載日:2023-03-08
(6面)

ケーキ箱でオリジナルの家制作

お気に入りの部屋を作る親子

小学生と保護者対象に景観セミナー

 ケーキ箱の中に自分好みの部屋を作り、景観について考えるイベント「ケーキ箱のおうちでまちをつくろう!」が4日、延岡市役所であった。同市の小学生と保護者20組が参加。オリジナルの家を並べて〃まち〃を完成させた。

 体験を通し、一人一人の意識が、まちの美しい景観を形成していることを認識してもらうことなどを目的に、市が啓発の意味も込め、市景観セミナーとして初めて実施した。

 セミナーには、みやざきインテリアコーディネーター協会(木村礼子会長、35人)から7人が訪れた。同市在住の大﨑幸事務局長は、市役所周辺のイチョウ並木やコノハナロードなどを例に挙げ、「まちづくりは一人一人の意識がすごく大事」と呼び掛けた。

 参加した親子は、早速協力してケーキ箱を組み立て、本物の壁紙などを用いてお気に入りの部屋を制作。観葉植物の寄せ植えも体験し、完成した家と一緒に、道路や駐車場、公園の周りに街路樹として並べた。

 桜が満開の公園そばは、すぐに埋まる〃人気区画〃となり、「駐車場の周りは便利だよ」、「道路が真っすぐ通っているよ」などと講師陣が誘導。場所選びにも真剣な表情を見せる子どもの姿が見られた。

 西小1年の稲垣莉子さん(7)は、母親の明子さん(32)と参加。「かわいい部屋を作ろうと思った。桜のそばに家があるといいなと思っておうちを置いた。楽しかった」と満足そうだった。

◆10日まで展示

 参加者が制作した〃まち〃は、10日まで、延岡市役所1階市民スペースで展示している。

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