本紙掲載日:2023-03-08
(6面)

本社で職場体験−西階中生

収穫した玉ネギを笑顔で見せる南方小3年生
甲斐俊行さんの話をメモする甲斐蒼都さん、竹田さん(右から)

母校の南方小で取材−3年生の空飛ぶ新玉ネギ収穫体験

 延岡市立西階中学校2年生の甲斐蒼都さんと竹田伊吹さん=ともに(14)=は6日から8日まで、夕刊デイリー新聞社本社で職場体験をしました。6日は営業部で広告の交渉に同行したり、デザインを考えたりしました。7日は編集部で記者の仕事を体験。2人の母校でもある南方小学校前の畑で開かれた、同小3年生の「空飛ぶ新玉ネギ収穫体験」を取材しました。2人の記事を掲載します。


◆「笑顔で玉ネギを収穫」延岡市立西階中2年・甲斐蒼都

 南方小学校では7日、3年生全員(119人)で空飛ぶ新玉ネギの収穫をした。この授業は毎年南方小児童が行う伝統行事である。収穫する玉ネギは、昨年10月27日に子どもたちが苗を植え、毎週1回水やりをして育てていた。

 初めに、農家の甲斐俊行さん(78)が子どもたちに玉ネギの収穫のやり方や空飛ぶ新玉ネギの歴史や魅力などを教えた。甲斐さんはこの授業に22年前から協力していて、現在授業で使われる畑の所有者である。子どもたちは、甲斐さんやJAの人たち、校長先生の話を聞いて、より一層空飛ぶ新玉ネギに興味を持ったようだった。

 収穫の時、子どもたちは懸命に葉や茎を観察して大きな玉ネギを探した。大きい玉ネギが取れたら先生や友達に見せていて、畑中に子どもたちの笑顔や笑い声がたくさんあふれていた。

 2組の藤本郁丸さん(9)に話を聞くと、「大きい玉ネギを抜く時にスポッと抜けて楽しかった。僕は玉ネギが好きだから大きい玉ネギが取れてうれしい」と話した。

 収穫した玉ネギは、それぞれ5個ずつ家に持ち帰った。また、14日の学校給食に出される。

 収穫後、3年生が苗植えから収穫まで関わってくれた人たちに感謝の気持ちを込めてお礼の言葉を言った。

 そして最後に、甲斐さんが「皆さんにはこれから、大きな夢と希望を持ってたくさんのことに挑戦してほしい」と子どもたちにエールを送った。


◆「待ちに待った収穫」延岡市立西階中2年・竹田伊吹

 延岡市野田にある甲斐俊行さん(78)方の畑で7日、南方小学校の3年生(119人)が空飛ぶ新玉ネギの収穫をJA南方支店の協力の下行った。

 初めに甲斐さんの話があった。空飛ぶ新玉ネギはJA延岡のブランド野菜。甘みが強く柔らかいのが特徴で、生で食べられる。日本一の早出し玉ネギとして有名で、今年の初出荷では、1玉1万円の値が付いた。児童たちは全員わくわくした表情で、収穫の時を待っていた。

 ようやくその時がきた。児童たちはクラスごとに振り分けられた畑に次々と入っていった。児童たちは早速、自分の取りたい玉ネギを探すように辺りを見回していた。中には、慌てて長靴が脱げている児童もいた。

 全クラス(4クラス)が畑に入り終えると児童たちは落ち着きのない様子だった。

 そして、収穫の合図が出された。それと同時に児童たちは、一瞬にして玉ネギの葉の部分を両手で握り、力いっぱいに引っ張った。玉ネギが引っこ抜けると、大きくて喜んでいる児童もいれば小さくて少し残念そうな児童もいた。その場は和気あいあいとした雰囲気だった。

 1組の松永湊大さん(9)は「大きく育てるのは大変だった」と語った。


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