本紙掲載日:2023-03-09
(3面)

オストメイト向け防災勉強会

日本オストミー協会宮崎県支部が作成した災害対策携帯ハンドブック

15日・延岡市社会福祉センター

 日本オストミー協会宮崎県支部(甲斐まゆみ支部長)は、15日午後1時30分から延岡市三ツ瀬町の市社会福祉センター2階研修室1で開く「防災に備える勉強会」と「装具の展示交流会」への来場を呼び掛けている。県社会生活適応訓練事業。

 人工肛門・人工ぼうこう(ストーマ)の保有者(オストメイト)と家族が主な対象。同支部が昨年作成したオストメイト用の「災害対策携帯ハンドブック」を基に、災害発生に対する日ごろからの備えや非常持ち出し品、避難所での過ごし方などについて学ぶ。

 オストメイトにとって欠かせないのがストーマ装具だが、いざ災害が発生するとパニックになって持ち出し忘れて避難しがちで、実際に東日本大震災や熊本地震では避難生活に苦労した当事者もいたという。

 大規模災害時には発生から約1カ月間、販売店などでつくるストーマ用品セーフティネット連絡会が用品全般を無償提供することになっているが、使用する装具は個人によって種類や大きさが異なるため、在庫状況などに左右される。

 同支部によると、県内では小林市と国富町はストーマを災害備蓄しているほか、県外では避難所に個々人で備蓄できる制度もあるという。研修会会場では最新の用品を展示するとともに、こうした行政への要望を含め自由に意見交換して交流を深める。

 会員は防災ハンドブックを持参すること。非会員には会場で配布する。同支部は「施設職員の方をはじめ、どなたでも歓迎します」と話している。入場無料で事前申し込みも不要。午後4時まで。問い合わせは県北ブロックの甲斐誠郎さん(電話090・1970・2688)。

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