本紙掲載日:2023-03-09
(7面)

咲き誇る自生のヤブツバキ観賞

解説受けながら城山公園散策・延岡

 第33回城山ヤブツバキを楽しむ会が4日、延岡市の城山公園であり、市内外から約30人が参加して、咲き誇るツバキを観賞した。延岡城山ヤブツバキを楽しむ会(江藤奈保代表世話人)が毎年この時期に開催しているが、昨年はコロナ禍を考慮して見送ったため2年ぶりの開催となった。

 牧水歌碑前の広場で開会式があり、江藤代表世話人が初代市長仲田又次郎翁がツバキにちなんで詠んだ歌を朗詠。「皆さまを歓迎して今年はツバキの花もたくさん咲いています。どうぞ、9日は花をめでて楽しんでください」とあいさつした。

 スケジュールの説明を受けた後、5〜6人ずつのグループに分かれて観賞に出発。5人のボランティアガイドに付き添われ、城山に自生するヤブツバキの特徴について解説を受けながら散策した。

 城山公園には約4千本のヤブツバキが自生しており、最も古い物は樹齢約260年という。今年は〃表年〃に当たり、近年にない盛んな開花状況。蜜を求めて飛び回るヒヨドリの姿や、落ちたツバキが集まって地面を赤く彩る場所も春の景色に風情を添えていた。

 お猪口(ちょこ)のような花びらを付ける「猪口咲き」の木や、1本の木から赤と白、さらに赤と白が交じった「しぼり」と呼ばれる3色の花が咲く「咲き分け」の木、おしべの形が茶道に使う茶せんに形が似ていることから「茶せんしべ」と呼ばれる形の花を咲かせる木など、ガイドの人たちがそれぞれの特徴を紹介。

 白いツバキを咲かせる木が多いことから、ガイドの人たちが「白谷(しろたに)」と呼ぶエリアもあって、参加した人たちはスマホで写真を撮ったりしながら熱心に観賞していた。

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