本紙掲載日:2023-03-09
(6面)

初の日展入選祝う

妻悦代さん(56)と共に、出席者から祝福を受ける西村玄洋さん

書道家の西村玄洋さんをたたえ、激励−延岡

 昨年の第9回日展で初入選を果たした延岡市瀬之口町在住の書道家、西村玄洋=本名・寿洋(としひろ)=さん(58)の祝賀会が2月23日、同市川原崎町のガーデンベルズ延岡で開かれた。

 家業の和菓子店「西村家」の店主でもあり、延岡菓子商組合の組合長を務めるなど商業者としても活躍する一方で、書に打ち込み48年。日展には40代から毎年挑戦していた。

 結果の発表は、師でもあった母、和香さん(享年82)が亡くなった4日後だった。「『これから頑張れよ』と言われているような気がした」と玄洋さん。現在は和香書道会の主宰を引き継ぎ、指導している。書道研究滴仙会常任理事。

 祝賀会には、市内の書道家、弟子、商業関係者、友人ら90人が出席。

 野中玄雄・善正寺住職は、玄洋さんが最初に師事した西田玄豊さんの教室で、西村少年の姿勢の良さに感心したことを振り返りながら「(玄洋さんの入選は)『心正しければ筆正しい』の道を、たゆみなくまい進したたまもの」とたたえた。吉玉典生・延岡商工会議所会頭は玄洋さんの商業者としての活躍や日展入選がいかに名誉なことかを紹介して「今後はぜひ最高賞を目指して」と激励した。その後、弟子の岡村瑛翆さんから花束が贈られた。

 玄洋さんは、師や家族に感謝するとともに「今後も、温かい優雅な書風と正統的古典を追求して勉強していきたい。社中の皆さんと切磋琢磨(せっさたくま)しながら研さんしていきたい」と、抱負を話していた。

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