本紙掲載日:2023-03-09
(7面)

学生や社会人ら対象のITカレッジ

共同実習でアプリ開発を学ぶ延岡ITカレッジの受講生

実習形式で先端技術学ぶ−延岡市

 デジタル人材の育成を目的に延岡市が昨年12月に開講した「延岡ITカレッジ」の高校生・大学生コースが、延岡駅西口街区ビル内の市コワーキングスペースで開かれており、生徒・学生20人が先端技術の活用法を実習形式で学んでいる。

 ITカレッジは進学や就職に役立てる同コース、社会人がスキルを磨く「企業の従業員コース」と「キャリアアップコース」の3コースを実施。高校生らはコンピューターグラフィックスによる平面画の立体化、プログラミングで実物の小型ロボットを制御して動かすIoT技術、AI(人工知能)を用いた株価予測など、実用化されているデジタル技術の最前線に触れている。

 このうち2月9、10日は高度な知識がなくても直感的な操作でウェブサイトやアプリケーションなどを作成できる「ローコード」を体験。「延岡ランチマップ」をテーマにしたアプリ開発に挑んだ。

 高校生と専門学校生、大学生が4、5人ずつのグループで内容や分担を協議。市内の飲食店をネット検索しながら、所在地や連絡先、営業時間、メニューなどの基本情報、地図や画像のデータ、店舗ホームページへのリンク(誘導)などを取り込み、スマートフォンで閲覧できるよう再構築していった。

 また、グループのメンバー同士で作業内容を共有できるよう、それぞれの端末(ノートパソコン)を無線でつなぐシステムなども整備。制限時間内に完成できるよう、熱心にアイデアを出し合いながら共同作業した。

 ラーメン店に特化したマップを作成した平山杏奈さん(高鍋農業高1年)=延岡市在住=は、「短時間で情報をまとめるのが大変でした」と振り返り、ITカレッジについては「難しい部分もありますが、順を追って理解でき楽しいです。学んだ知識を将来のスマート農業に生かせれば」と話した。

 高校生・大学生コースは今月12日までの全10回開講。同25日には社会人を含めた3コース合同の修了式を予定している。

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