本紙掲載日:2023-03-10
(2面)

小学校で担任体験−宮大教職大学院生

少人数・複式指導など−五ケ瀬町で実習

 宮崎大学教職大学院生による担任体験が3日までの5日間、五ケ瀬町の4小学校(鞍岡、三ケ所、坂本、上組)で行われた。実習生7人が1〜3人に分かれて各校を訪問。へき地ならではの少人数指導や複式指導などを体験した。主催は町教育委員会(渡木秀明教育長)。

 同町は2020年5月、地域社会と教育の発展などに協力して取り組む連携協定を、宮崎大学教育学部および大学院教育学研究科と締結。担任体験は、教諭と実習生の相互スキルアップなどを目的に毎年行っている。

 このうち、三ケ所小学校(藤川貴司校長、56人)には3人が訪問。初日は、各学級担任から業務説明や、特に気を配るべきポイントなどに関するレクチャーを受けたほか、授業を見学して言葉選びや板書の仕方などをメモ。休み時間には児童とコミュニケーションを楽しむ姿が見られた。

 同校によると、実習生は2日目から教壇に立ち、参観日の授業や学級懇談会などを経験。最終日はお別れ遠足に同行し、校外行事の引率指導を体験したという。

 柴岡浩介教頭(52)は「へき地の教育現場は人手が少なく、多忙ですがやりがいがある。都会の実習では得がたい経験かと思うので、今後、歩むであろう教職人生に大いに役立ててほしい」。

 上杉結梨奈さん(23)は「子どもたちが会うことを楽しみにしてくれる教諭になりたいと思っている。五ケ瀬町の小学校は各クラス少人数ということもあり、対話を重視する姿勢がとても勉強になった」と話した。

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