本紙掲載日:2023-03-11
(6面)

身近な解決案を提言

SDGsの目標達成について調べたことや自分たちでできることを発表する延岡商業高の2年生

SDGsについての発表会−延岡商高

 延岡商業高校(堀切康博校長、385人)の2年生が2月15日、総合的な探求の時間を使って、SDGs(持続可能な開発目標)に関する学年発表会を行った。

 自ら課題を発見し、解決のために探求を深め、発表する力を身に付けるために、2年生106人は同校の販売実習「桜マーケット」の成功法を討論したり、延岡市が活性化する方法を話し合ってプレゼンしたりしてきた。昨年11月以降は、SDGsの問題・原因を整理して当事者意識を高め、持続可能なよりよい社会をつくる態度を身に付けることを目的に、グループで議論しながらSDGsの知識、理解を深めてきた。

 この日の学年発表会では、各クラスの代表に選ばれた五つのグループが、SDGsの目標達成のために自分たちができることをプレゼンテーション。このうち、SDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」をテーマに発表したグループは、世界で毎年800万トンのプラスチックが海に流出し、2050年には海にいる魚の重量よりも海に漂っているプラスチックの重量の方が重くなることを紹介。また、マイクロプラスチックなどが体内に蓄積された生き物を食べると、人体に害を及ぼす可能性があることを説明した。このことを受けてグループは、マイエコバッグやマイボトルを使用する、海岸や河原の清掃活動に参加するなど、海洋プラスチックごみの減少に向けて身近でできる解決案をプレゼンテーションした。

 発表後には原田昭洋教頭から各グループに対する講評があり、「広く深く考えて、来年度の課題研究に取り入れてほしい」と呼び掛けた。

 「海の豊かさを守ろう」について発表した工藤朋代さん(17)は「テレビや北浦に住んでいる友達から海のごみの問題について聞いていたため、テーマに選んだ。これからもごみのポイ捨てをしないように気を付けたい」と話していた。

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