本紙掲載日:2023-03-13
(7面)

一つ一つ丁寧に作業

教職員が審査員を務め、手順や所作などをチェックした
ダストクロスで枠内に散らばったごみを集める生徒

生徒17人が検定に挑戦−延岡しろやま支援学校

 延岡市野地町の延岡しろやま支援学校(出水悌二校長)の体育館で2月17日、「特別支援学校流通サービスチャレンジ検定」があり、同校の知的障がい教育部門高等部の1、2年生11人と高千穂校の2、3年生6人が自らの技能習得状況を確認した。

 同検定は、特別支援学校高等部に在籍する知的障害のある生徒を対象に行われ、作業学習の意欲向上や将来の自立に向けた夢や希望の実現に生かすとともに、生徒同士で良いところを見つけ励まし合う気持ちを育むことが目的。2013年から県の事業として行われ、現在では学校単位で実施されている。

 開会式で出水校長は「先生たちの教えをしっかり守りながら練習してきた成果を精いっぱい出し切ってください。結果はおのずと付いてきます。それが自分の実力です。健闘を祈ります」とエールを送った。生徒を代表して、高千穂校2年生の飯干愛絵さんが「これまで練習してきたことを精いっぱい発揮し、より上の級を目指して頑張ります」と宣誓した。

 参加生徒はテーブル拭き、自在ぼうきまたはダストクロスでの床清掃の3種目のいずれかに挑戦。審査員を務める本校と高千穂校の教職員に挙手をしながら学校名と名前を言った後、「よろしくお願いします」と元気よくあいさつしてスタートした。

 テーブル拭きでは、タオルをバケツの水で湿らせて水滴が飛び散らないように絞った後、テーブルの隅々まで丁寧に拭き上げた。床清掃では、作業表示板を設置して自在ぼうきまたはダストクロスを使用し、4メートル×3メートルの枠内に散らばったごみを一カ所に集めた後、ちり取りで回収して取り残しがないか目視で確認した。作業終了後には「作業が終わりました」と大きな声で報告した。

 閉会式では審査員が生徒一人一人の認定級を発表。生徒は互いに拍手を送った。また、各種目の代表生徒の感想発表もあり、「緊張したけど、一生懸命頑張って1級が取れて良かった」「1級が取れたのは先生たちのおかげでもある。また機会があればチャレンジしたい」「練習ではより良くなるように先生に指導してもらった。緊張したけど、うまくできて良かった」と話していた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/