本紙掲載日:2023-03-14
(2面)

電気業界の魅力知って

延岡工高で初の交流会−延岡地区電気工事組合青年部

 現場の生の声を聞いて電気業界の魅力や地元で働く良さを感じてもらおうと、延岡地区電気工事業協同組合青年部(中谷洋行部長、15社)は10日、県立延岡工業高校で初めての学生交流会を開き、生徒と親睦を深めた。

 自分たちのコミュニケーション能力を養うことや、地元の就職に対する生徒たちの不安・悩みを聞いた上で安心して働けると実感してもらうことも兼ねて企画。組合理事を含む8人と、同校電気電子科の2年生40人が参加した。

 まず、同校電気科(当時)OBの中野賀夫さん(45)=西南電気課長=が講話。自らの失敗談を交えながら、「社会に出て免許を取るのは大変」「資格がないと仕事にならないし、あるほど楽になり無駄にはならない」「手当や更新料を出してくれる会社も多い」などと、高校生のうちにできる限り多くの資格を取っておくようアドバイスした。

 社会人に求められることについては、「分からないことは聞いて自分のものにする」「きちんとあいさつする」と、基本的なコミュニケーションが何よりも大事だと強調。また、電気は社会のあらゆるものに用いられ、なくてはならないものでもあるため電気業界は安定した働き口だとして、「楽をすれば楽をしただけ、頑張れば頑張っただけ成果が出る」と勧めた。

 この後、青年部員と生徒はテーブルごとに歓談。生徒たちは、「自分が工事した配線に電気が通って明かりがついたときは感動すると思う」「現場に出て学ぶことは多い。技術は後から付いてくる」「電気と言っても6500ボルトの高圧線もあれば電話などの弱電もあり、いろんな専門の仕事がある」「地元の友達は一生付き合える」など、事業者の生の声に真剣に耳を傾け、給与や待遇面を含めざっくばらんに質問していた。

 参加した生徒の田中大暉さんは「電気が好きなので進学して電気系の仕事に就きたいと思っていますが、長く勤めている方々から安定した職業だと聞いたので、自信を持って就職できると強く思いました」と振り返った。

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