本紙掲載日:2023-03-15
(7面)

岡富中3年生、感謝込めて活動

松田さん(右)ら隊員に教わって苗の植栽を行った岡富中3年生
隊員が育てた菜の花などを見ながら同所を歩いた

卒業を前に清掃や植栽−延岡

 延岡市立岡富中学校(三樹浩二校長、333人)の3年生が13日、卒業を前に地域貢献活動を行った。校区内のこれまで活動してきた場所に感謝の気持ちを込め、清掃などを行った。

 生徒は学級別に、同市山下町の今山大師と今山八幡宮、同市天神小路の亀井神社、同市野地町の五ケ瀬川右岸堤防(通称・コノハナロード)の3カ所に分かれて活動。このうち1組は、コノハナロードでペチュニア約160本の苗の植栽活動を行った。

 花の苗を植えたり、菜の花や河津桜の見頃に合わせて手作りの風車を設置したり、同所と深く関わってきた生徒たち。NPO法人コノハナロード延岡市民応援隊理事長の松田庄司さん(80)をモデルに制作した紙芝居「延岡のはなさかじいさん」は2021年、複数の市民による金銭的支援で製本され、市内全公立小学校に寄贈された。

 この日生徒たちは、同隊の隊員に教わりながらペチュニアを植栽。その後、菜の花が咲くコノハナロードを、ごみを拾いながらゆっくり歩いた。

 川越瑠菜さん(15)は「地域の人が笑顔になってくれるといいなと思って活動した。高校生になっても地域の人と協力して、もっとよくしていきたい」と話した。

 3年間の感謝の気持ちを伝えられ、「本当にありがとう。皆さんのご活躍を祈念します」と激励した松田さんは、「若い人たちと共同で作業することはもちろんうれしいが、活動に関心を持ってくれたらという期待もある」。仕事の都合で県外で暮らし、延岡への愛着が増した自身と重ね、「生徒にもここでの活動を思い出してもらって、帰ってきてくれたら」と望んでいた。

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