本紙掲載日:2023-03-15
(8面)

商売繁盛、豊作など祈願

神楽を奉納した尾崎神楽保存会
行列ができたうどんの振る舞い

夏田山扇森稲荷神社の「初午大祭」−延岡

 延岡市夏田町の夏田山扇森稲荷神社で5日、商売繁盛や五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全などを祈願する「初午(はつうま)大祭」があった。コロナ禍前に近い規模で行われ、多くの参拝者でにぎわった。

 今山八幡宮神職の木村速穂さん(58)による神事で所願成就を祈願。同神社の氏子総代の後藤福一さん(46)や関係者が順に玉串をささげた。その後、尾崎神楽保存会が神楽を奉納。餅まきや菓子まき、うどんの振る舞いもあり、参拝者をもてなした。

 後藤さんは2019年9月の竜巻被害でボランティアとして復興作業に携わった人への感謝の気持ちを述べつつ、「コロナ前よりにぎやかになったように感じる。参拝者が笑って楽しんでいて良かった」と目を細めた。同市桜ケ丘から訪れた小川智弘さん(49)はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて後藤さんらが同神社を管理する姿を見ており「自分でも何かできることをしたいと思い、応援しに参拝した。参拝させていただきありがとうございますとお参りした」と話していた。

 同神社は1878年、福一さんの先祖、故後藤福治さんが当時の東海村で流行した疫病封じを願い、大分県竹田市にある扇森稲荷神社の祭神を分霊して創建したという。以来、後藤家の親族と地域住民らが協力して維持管理に努め、この時期に初午大祭を開催している。

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