本紙掲載日:2023-03-15
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歴史・文化ゾーン内駐車場−管理システム整備事業

16日の全体会で審査へ


 延岡市議会の予算審査特別委員会は14日、第2分科会が開かれ、「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」について委員から質問が相次いだ。市は、昨年事実上2度の否決となった事業の内容を見直し、改めて今議会に提案した。

 市によると、同事業は市役所周辺の駐車場にAIカメラを設置して利用台数など情報を収集し、インターネットやカーナビに満空情報を発信。また、個別満空表示板を設置して情報を表示し、利便性向上を図ることにしている。

 昨年提案した事業から、広域満空表示板などを削減。2023年度と24年度の2カ年で整備する方針を示した上で、23年度一般会計当初予算案に事業費1億3528万円を計上した。

 分科会の委員からは、2カ年に分けた理由について質問があり、市歴史・文化都市推進課は「延岡城・内藤記念博物館の駐車場に入ってくる市道の道幅が狭く、道路用地を交渉中のため、その取得を受けて工事を行うため」と説明。削減した広域満空表示板については「現時点では当面、整備を見送る方針」としている。

 別の委員は「当初は駐車場が88台不足するということだったが、そういう状況は見当たらなかった」と指摘。同課は「新型コロナの影響もあったと思うが、コロナが収束するとイベントが増え、来館者も増えて駐車場の利用も増加するのではないか」との見方を示した。

 第2分科会に付託された23年度一般会計当初予算案のうち、同事業を含む一部については、16日の全体会で改めて審査、採決が行われる。

 市は昨年の6月定例会と7月の臨時会に、事業費約3億円の「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム・看板等整備事業」を含む一般会計補正予算案を提案。議会は「費用対効果の検証を十分に行ったとはいえない」などとして、補正予算案から同事業費を削除した減額修正案を可決していた。

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