本紙掲載日:2023-03-16
(2面)

県産杉−つるし飾りとバッジ

小川さんが寄贈したバッジとスタンド
甲斐町長(右)からバッジを受け取る児童

木育サポーターの小川さん(宮崎)−高千穂町へ

◆神楽モチーフに製作

 木育サポーターとして活動する小川考洋さん(宮崎市在住)がこのほど、神楽をモチーフに県産杉で製作したつるし飾りスタンド5台とバッジ540個を高千穂町に寄贈した。スタンドは町内5小学校(高千穂、上野、岩戸、田原、押方)に1台ずつ、バッジはすべての児童に1個ずつ配布される。

 木育は、木に触れ合い、人と自然との関わりを考えられる豊かな心を育む取り組み。小川さんは県職員で、数年前まで西臼杵支庁に勤務。高千穂町の林業家兼奉仕者(ほしゃ、神楽の舞い手)と協力し、神楽を通じて県産木材やものづくりの魅力を発信してきた。

 寄贈品は、高齢化やコロナ禍で神楽の継承に悩み、活力をなくしていく仲間の姿に「消えつつある宮崎の文化、奉仕者たちの思いをサポートしたい」と製作。子どもたちが故郷の素晴らしい文化に気付き、大人が「もういっちょ頑張ろうや!」と再始動するきっかけになればと期待を込めた。

 バッジには、神楽に登場するサルタヒコノミコト、スタンドにはタヂカラオノミコトとウズメノミコトのモチーフが採用され、親しみやすくかわいらしいデザインに仕上がっている。

 高千穂小学校(榎本英雄校長、319人)への贈呈式はこのほど、同校であり、6年生53人が出席。小川さんに代わって甲斐宗之町長がバッジ、戸敷二郎教育長がスタンドを手渡し、代表の松並隼冬さん(12)と興梠妃菜さん(12)が受け取った。

 松並さんは「総合学習で神楽の後継者を増やす取り組みについて調べてきた。バッジをもらえてすごくうれしいし、これから大切に使いたい」と喜んでいた。

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