本紙掲載日:2023-03-16
(8面)

タマネギ栽培学ぶ・収穫

三雲さんからタマネギ栽培についての話を聞く参加者
タマネギの収穫を体験する参加者(右)と、指導する三雲さん

農業従事者確保へ体験会


 実際に農業を体験し関心を持ってもらうことで将来の農業従事者を確保しようと、延岡市農業労働力確保対策協議会(日盥則会長)は10日、第2回お試し就農「たまねぎ農業体験会」を延岡市沖田町で開き、市内から10人が参加して収穫作業などを体験した。

 この日は、地元の農家三雲治男さん(80)が受け入れ、タマネギ栽培について講話した。

 8月上旬から苗床の準備作業を始め、トラクターで整地をする際は水分が少ないタイミングを見計らう必要があると説明。整地後は土が乾燥しないうちに畝を立て滅菌剤と雑草発芽防止の薬剤を散布した後、消毒用ビニールシートを全面に敷き、20〜30日ほど待って種をまくことを伝えた。参加者は手元の資料を見ながらメモを取るなどしていた。

 この後、三雲さんが所有する畑(133アール)の一角で収穫体験。参加者は三雲さんに教えてもらいながら、葉の部分をしっかりと手でつかみ力を込めて引き抜いた。収穫したタマネギはコンテナで運び、葉を折らないように注意しながら1玉ずつ洗って泥を落とした後、根をはさみで切り落とした。

 家庭菜園が好きだという岡富町在住の60代女性は、「自分で作った野菜を料理して食べるのが趣味。また一から農業のプロに教えてもらえたので、今年は上を目指してタマネギを苗ではなく種から育てたいと思う」と話した。

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