本紙掲載日:2023-03-17
(7面)

アユのたくましさ学ぶ

児童は稚アユを優しく放流した

尚学館小が稚魚の放流体験

 延岡学園尚学館小学校(堀田由美子校長)の1〜6年生107人が10日、延岡市大貫町のかわまち交流館前を流れる大瀬川で稚アユの放流を体験した。

 生き物や自然の素晴らしさを気付かせるとともに、美しい川や故郷を大切に思う気持ちを育むことを目的に、県と延岡淡水養魚場あゆの渡辺(後藤慎治場長)の協力で実施。今回は体長5、6センチの稚アユ約3万2000匹101キロを放流した。

 県東臼杵農林振興局農政水産企画課水産担当の溝口幸一郎副主幹が「稚アユを丁寧に取り扱って川に放流して」と呼び掛けた。児童は簡易いけすから網ですくい上げた稚アユを川水が入ったバケツに移して放流。「いってらっしゃい」「ばいばい」「元気でね」と声を掛けながら、稚アユが泳いでいく姿を見守った。また、トラックの荷台に積まれた大きないけすにホースをつなげ、児童は稚アユがホースから勢いよく川に放流される様子を興味津々に観察していた。

 最後に児童は「アユの寿命はどのくらいですか」「アユは何を食べますか」などと質問。溝口副主幹は「アユは1年しか生きられない。非常に寿命が短い魚です」「小さい時は小さい虫、プランクトンを食べる。少し大きくなると石に生えている植物を食べる」と答えた。

 魚に興味があるという6年生の井上瑛斗さん(12)は「貴重な放流体験を通して、アユのたくましさを学ぶことができた。最後の放流だったけど、楽しかった」と話していた。

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