本紙掲載日:2023-03-18
(7面)

サプライズで贈り物

心のこもったサプライズプレゼントの前で写真に収まる卒業生

卒業祝いのバルーンアーチ−延岡・旭中

 入学時からコロナ禍で多くの制限を受けてきた3年生をねぎらおうと、卒業式があった16日、延岡市立旭中学校(石川優子校長)にサプライズでバルーン製のアーチが設置された。心のこもった贈り物に卒業生からは笑顔があふれ、写真撮影を楽しんでいた。

 小学校卒業前から複数回、臨時休校となり、数多くの部活動や学校行事の中止を経験してきた3年生。「規制がある中でも腐らず前向きに頑張ってきた子どもたち。保護者も先生も力をもらってきた」(地域コーディネーターの松葉明美さん)という卒業生に、「何かしてあげたい」という同校PTA(植野寿美会長)と同校が検討を重ね、企画した。

 最後の学級での時間を過ごしている最中に設置されたバルーンアーチ。出てきた生徒はうれしいサプライズに、驚きの表情を見せたり、何度もアーチの下をくぐったりと喜び、友人や保護者と写真撮影を楽しんだ。

 澤邉翔さん(15)は「とてもびっくりしたがうれしかった。夢に向かって頑張りたい」と笑顔。植野会長や松葉さんと400個の風船を膨らませてアーチを作った在原朋志副会長(42)は、「子どもたちの笑顔が見れただけで十分。小学校の卒業式からまともな行事ができなかった中、3年たってこうやってできてうれしい。入場からうるっとしました」。

 同じく國井明日佳副会長(42)は「男の子はスルーしていくと思ったが、一度帰った子がまた戻って来てくれるなど、やって良かった。男女仲がいい子たち。この絆の深さを忘れず、高校でも新しい絆をつくって」とエールを送っていた。

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