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新たな変異株が出現−東南アジアや欧州で急増
新型コロナウイルスの感染状況は全国的に減少傾向が継続し、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数も宮崎県は都道府県別で25番目と落ち着いています。こうした中、海外では米国を中心に猛威を振るうオミクロン系統の「XBB・1・5」に続き、「XBB・1・9・1」という新たな変異株が東南アジアや欧州で出現して急増していることが明らかになりました。最新情報をお伝えします。 ◆延岡市は改善、当面は微増減か 延岡市は1週間当たりの感染者数が今週は30人で、前週の62人から半減しました。専用病床の入院患者は14日現在で3人、宿泊療養施設の入所者は0人という状況まで改善しています。 1人から何人に感染しているかの指数となる実効再生産数は県平均が0・94(14日時点)だったのに対し、延岡市は増加傾向を示す「1」を超えて1・03(13日時点)となりました。ただ、これは市内の感染者数が急速に減ったことで底を打った形になったためで、当面は小幅な増減を繰り返す程度と見込まれます。 ◇全国では年に2回のピーク−宮崎県は4、5月にも急増 先週も一部お伝えしましたが、県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師が再検証した過去3年の感染者数の推移で、全国平均では毎年夏(7〜9月)と冬(12〜2月)の2回、同じように急増のピークを繰り返していました。 一方、県内では夏の前に春(4、5月)も感染者が急増していることが分かりました。佐藤医師によると、大型連休で県外からの観光客や県外への旅行者が増えて、人の動きが活発化するためと考えられるそうです。 ◇米国は9割がXBB・1・5 米国の新型コロナウイルスは9割がXBB・1・5に置き換わり、全人口に対し常に1〜5%の感染者がいるというエンデミックに近い状況が続いています。 WHO(世界保健機関)は今年の7月には世界の新型コロナウイルスの30〜35%がXBB・1・5に置き換わる可能性があるとの予測を示しています。日本国内でもすでに市中感染が確認され、今月に入ってから九州で初めて鹿児島県でも見つかっており、専門家は新たな流行株にならないか注視しています。 一方で、東南アジアや欧州ではオミクロン系統の新たな変異株「XBB・1・9・1」が、最近になって相次いで確認され、XBB・1・5を上回る勢いで感染が急拡大しているといいます。 すでにインドネシアでは50%、シンガポールは13%、英国では12%を占めていて、ドイツやフランスでもXBB・1・9・1の感染者が増加している状況です。 このうち、英国は今月7日時点でXBB・1・9・1が1168症例、そのうち39人の死亡が確認されており、現段階では高い死亡率を示しています。また、シンガポールでもICU(集中治療室)症例や入院患者が増加しており、重症化しやすい可能性があります。 佐藤医師によると、まだ情報は限られていますが、「現存する最悪の変異株」とされたXBB・1・5よりもウイルスの免疫回避性が高まっている可能性があるということです。 現に英国では、XBB・1・9・1の感染が拡大するにつれてXBB・1・5の割合が減っており、今後はXBB・1・5を超えてXBB・1・9・1が主流となる世界的感染拡大が起きる恐れが出てきました。 なお、XBB・1・9・1も日本の検疫で英国人から検出されており、これからさらに海外からの旅行者などが増えることで、いつウイルスが持ち込まれてもおかしくない状況です。 ◇新たな地域医療態勢を 佐藤医師は新型コロナの感染症法上の位置づけが5月の大型連休後に、現在の「2類相当」から「5類」に移行すると感染状況の把握がより困難となるため、感染再拡大に備えた新たな地域医療態勢の構築を呼び掛けています。
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新たな変異株が出現−東南アジアや欧州で急増
新型コロナウイルスの感染状況は全国的に減少傾向が継続し、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数も宮崎県は都道府県別で25番目と落ち着いています。こうした中、海外では米国を中心に猛威を振るうオミクロン系統の「XBB・1・5」に続き、「XBB・1・9・1」という新たな変異株が東南アジアや欧州で出現して急増していることが明らかになりました。最新情報をお伝えします。
◆延岡市は改善、当面は微増減か
延岡市は1週間当たりの感染者数が今週は30人で、前週の62人から半減しました。専用病床の入院患者は14日現在で3人、宿泊療養施設の入所者は0人という状況まで改善しています。
1人から何人に感染しているかの指数となる実効再生産数は県平均が0・94(14日時点)だったのに対し、延岡市は増加傾向を示す「1」を超えて1・03(13日時点)となりました。ただ、これは市内の感染者数が急速に減ったことで底を打った形になったためで、当面は小幅な増減を繰り返す程度と見込まれます。
◇全国では年に2回のピーク−宮崎県は4、5月にも急増
先週も一部お伝えしましたが、県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師が再検証した過去3年の感染者数の推移で、全国平均では毎年夏(7〜9月)と冬(12〜2月)の2回、同じように急増のピークを繰り返していました。
一方、県内では夏の前に春(4、5月)も感染者が急増していることが分かりました。佐藤医師によると、大型連休で県外からの観光客や県外への旅行者が増えて、人の動きが活発化するためと考えられるそうです。
◇米国は9割がXBB・1・5
米国の新型コロナウイルスは9割がXBB・1・5に置き換わり、全人口に対し常に1〜5%の感染者がいるというエンデミックに近い状況が続いています。
WHO(世界保健機関)は今年の7月には世界の新型コロナウイルスの30〜35%がXBB・1・5に置き換わる可能性があるとの予測を示しています。日本国内でもすでに市中感染が確認され、今月に入ってから九州で初めて鹿児島県でも見つかっており、専門家は新たな流行株にならないか注視しています。
一方で、東南アジアや欧州ではオミクロン系統の新たな変異株「XBB・1・9・1」が、最近になって相次いで確認され、XBB・1・5を上回る勢いで感染が急拡大しているといいます。
すでにインドネシアでは50%、シンガポールは13%、英国では12%を占めていて、ドイツやフランスでもXBB・1・9・1の感染者が増加している状況です。
このうち、英国は今月7日時点でXBB・1・9・1が1168症例、そのうち39人の死亡が確認されており、現段階では高い死亡率を示しています。また、シンガポールでもICU(集中治療室)症例や入院患者が増加しており、重症化しやすい可能性があります。
佐藤医師によると、まだ情報は限られていますが、「現存する最悪の変異株」とされたXBB・1・5よりもウイルスの免疫回避性が高まっている可能性があるということです。
現に英国では、XBB・1・9・1の感染が拡大するにつれてXBB・1・5の割合が減っており、今後はXBB・1・5を超えてXBB・1・9・1が主流となる世界的感染拡大が起きる恐れが出てきました。
なお、XBB・1・9・1も日本の検疫で英国人から検出されており、これからさらに海外からの旅行者などが増えることで、いつウイルスが持ち込まれてもおかしくない状況です。
◇新たな地域医療態勢を
佐藤医師は新型コロナの感染症法上の位置づけが5月の大型連休後に、現在の「2類相当」から「5類」に移行すると感染状況の把握がより困難となるため、感染再拡大に備えた新たな地域医療態勢の構築を呼び掛けています。