本紙掲載日:2023-03-21
(3面)

宮崎の医療を担う将来の医師を激励

宮崎大学医学部(地域枠)、長崎大学医学部(県枠)、自治医科大学の合格者が参加した「地域医療オリエンテーション」

地域医療オリエンテーション−宮大などの学生45人


 将来、宮崎の地域医療を担う強い意思を持った宮崎大学医学部(地域枠A・B・C)、長崎大学医学部(宮崎県枠)、自治医科大学の合格者を対象にした「地域医療オリエンテーション」が17日、県庁であり、医師を志す45人が河野知事や先輩医師から励ましを受けた。

 合格者は全員が県キャリア形成卒前支援プラン、県キャリア形成プログラムの適用を受け、医学生の地域医療に対する意識の育成や、卒業後の9年間は県内の医療機関に勤務しながら臨床研修(2年間)、専門研修、専門医取得などのキャリアを積む。

 知事は「宮崎は九州で唯一の医師少数県。地域医療を目指し、最初の入り口に立つ皆さんを心強く思う。キャリア形成プログラムを含め経験を積みレベルアップできる仕組み、サポート態勢を整えているので、安心して勉強し力を付けてほしい」と激励。

 その後の知事との懇談で、高橋沙希さん(五ケ瀬中等)は「地域のコミュニティー全体で地域を支えていくべきと考えるので、病気やけがを診ること以外は地域のおばちゃんと何も変わらないと思ってもらえる医師になりたい」と、将来の医師像に思い描いていた。

 医療講話では、美郷町地域包括医療局の金丸吉昌総院長が「日々の感謝の気持ちを忘れず、いろんな場面で今を大事にしながら人の話を傾聴し、その時々の課題に向かっていくことができれば自然に感性と人間力を深める力になる」。

 宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座の吉村学教授は「宮崎はどの診療科も医師が足りないので何科でもよいが、希望する科に関係する授業以外は聞かない学生も時々いる。食わず嫌いの可能性もあるのでいろんなことに関心を持って」とアドバイスした。

 宮崎大学医学部に入学予定の中島悠吾さん(18)=延岡高校=の夢は総合診療医。「向上心を持って努力を続ける、現状に満足せず患者さんのために高みを目指せる医師になりたい。将来は延岡で医師として働けたらうれしい」と話していた。

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