本紙掲載日:2023-03-21
(3面)

「ひなたWOMAN」(104)

VIECONTE(延岡市)・那須敬子さん(44)

◆革製品でハッピー人生

 今年1月、山下新店街にレザークラフトの店をオープンさせた。本革使用のバッグや財布などのオーダーメードをはじめ、修理や使えなくなった品を小物類に生まれ変わらせる仕事に携わる。

 「ヴィコンテという店名はフランス語から取りました。『人生に寄り添うような革製品を提供したい』の思いを込めました」

 開店イベントには大勢の親子連れらが来場。キーストラップやネームタグなど小物を作る体験会などを楽しんだ。

 「人は好きな物を身の回りに置くと良い気分になれるもの。私の手作り品がその一つになり、幸せな気分になる人が一人でも増えてくれたらうれしいです」

 延岡市生まれ。都城で暮らしていた頃、中学、高校からの友達の誘いでハンドメードの革製品に興味を持った。本を買い、はさみやカッターで見よう見まねで始めたが、だんだんと魅力にはまり、2018年に起業した。

 「本格的にやるならふるさとでと思い、目を付けたのが山下新店街の空き店舗。周辺には以前、大型スーパーなどがあり、にぎわったイメージがあるのですが、それが今やシャッター街です。少しでも役に立ちたいの一心でここに決めました」

 小さい頃から工作の授業が好きだった。延岡高時代はバスケットボール部。趣味はカメラ。ウクレレを弾くのも癒やしの時間。

 お大師さん期間中には、縁がつながるようにと「スパイラル(らせん)」と題したイベントを実施。大人も子どもも楽しめる中身を予定する。

 「将来は他店舗にも呼び掛け、独自イベントの同日開催をやってみたい。人が回遊することで、『この店っていいよね、新店街っていいよね』の機運が高まり、にぎわいにつながればいいですね」

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