本紙掲載日:2023-03-22
(3面)

ワーカーズコレクティブ

約60人が協同労働の制度などについて学んだ「ワーカーズコレクティブ」研修会

地域の課題解決を図る協同労働

◆仕組みなどの研修会−延岡市

 地域住民が生活者目線でサービスを自ら事業化し、地域の課題解決を図る協同労働「ワーカーズコレクティブ」の研修会が5日、延岡市役所講堂で行われ、約60人が参加して制度の仕組みや先進地広島市での事例などを学んだ。

 ワーカーズコレクティブは、働く人が出資して組合員となり、それぞれの意見を反映させながら主体的に運営し、地域が抱える課題の解決を図りながら持続可能な地域社会づくりに向けて事業を行う働き方。

 労働者協同組合法が2020年12月に成立し、22年10月から施行された。研修会では、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団専務理事補佐の竹森鉄氏が「協同で働くコミュニティと労働者協同組合法について」をテーマに、制度の仕組みなどについて語った。

 14年から団体設立・運営支援を実施している広島市の事例では、8年間で見えてきた課題を説明。「リーダーになる人が、出資者に責任を持って参画することを伝えることには難しさがある。そこを超えられるかどうかが、協同労働団体の一つの大きなテーマ」と話した。

 研修会ではまた、広島市内でカフェとエクササイズ事業を実施している「ohana(オハナ)」(井上理子代表)、休耕田の活用と交流の場づくりなどの事業を実施している「里山ワッショ」(熊野和雪代表)によるそれぞれ事業内容や活動事例の紹介があった。

 参加した同市北浦町の津野待子さん(75)は「設立に必要なことが分かって勉強になった。これからみんなで話し合ってみたい」と話した。

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