災害時の通信障害早期復旧へ

高千穂・五ケ瀬町−ＮＴＴ西日本と連携協定

　高千穂町と五ケ瀬町は２９日、ＮＴＴ西日本宮崎支店（�蛭�秀哉支店長）と、災害時における通信障害や交通支障の早期復旧に連携して取り組む相互協定を締結した。このうち高千穂町役場で行われた締結式では、甲斐宗之町長と�蛭�支店長（４８）が協定書に調印した。

　協定は、「人・モノ・地域がつながる安心安全な社会」を実現するため、同支店が県内全自治体との締結を推進。五ケ瀬町は１７番目、高千穂町は１８番目で、県北においては日向市、門川、日之影、美郷町、椎葉村とすでに協定を結んでいる。

　式では、甲斐町長が昨年の台風１４号被害を振り返り、「回線など専門性の高い分野は町だけでの対応が困難であり、なかなか復旧が進まないもどかしさを痛感した。町民の安心安全のため、役割分担や情報共有がしっかりと機能するよう努めたい」とあいさつ。

　�蛭�支店長も同被害に触れ、「協定を結んでいる地域では非常に早く復旧が進み、改めて締結の意義を感じたところ。地域住民の皆さまの安心安全と充実した生活を支えるためにも力を尽くしたい」と話し、連携への意思を確かめ合った。

　締結により、今後は減災に向けた情報共有や連絡体制が確立し、災害時には道路上の障害物除去、活動拠点の確保といった相互要請に基づく円滑な協力関係が築かれる。通信障害の復旧に向け、より迅速かつ的確な対応が可能になるという。