本紙掲載日:2023-03-30
(6面)

牧水短歌題材の書を展示

若山牧水記念文学館で開催中の「榎倉香邨遺作展」

4月30日まで榎倉香邨遺作展

◆若山牧水記念文学館−日向市東郷町

 日向市東郷町坪谷の若山牧水記念文学館(伊藤一彦館長)で企画展「榎倉香邨(えのくらこうそん)遺作展」が開かれている。4月30日まで。

 榎倉さんは1923年、兵庫県生まれ。牧水短歌を書で表現することをライフワークとし、日本芸術院賞や日展文部大臣賞など多数の受賞歴がある現代最高峰のかな書道家。100歳での個展開催を目指していたが、昨年1月に98歳で死去した。

 会場には、根本海岸(千葉県)の写真を背景としたパネルに、牧水の代表作「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」など18首を書き記した色紙を貼り付けた「根本の春」のほか、幅約4・2メートル、高さ約1・5メートルの六曲びょうぶ「黒髪」、歌人の俵万智さんとのコラボ作品「海哀し」など榎倉さんが同館に寄贈した11点と、榎倉さんが作品に使用した牧水書2点「幾山河」「わが庭の」も特別展示している。

 同文学館は、「榎倉先生は牧水ゆかりの地を訪ね、歌の世界を理解した上で書に向き合う人だった。神工鬼手と称される至高の世界を堪能してもらえれば」と同文学館。

 展示時間は午前9時〜午後5時(入館は同4時30分まで)。休館日は毎週月曜日。入館料は小・中学生は100円、高校生以上310円。20人以上の団体は2割引き。

 問い合わせは同文学館(筍娃坑牽押Γ僑検Γ坑毅隠院砲泙如

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