本紙掲載日:2023-04-01
(8面)

日向市子どもの夢サポート事業

3人の中学生が将来の夢や活動内容を発表した「日向市子どもの夢サポート事業」の報告会

中学3年生3人、体験や目標など発表

 将来を担う人材の育成につなげようと、日向市が市内の中学生を対象に実施した「日向市子どもの夢サポート事業」の報告会が23日、同市の大王谷コミュニティセンターであった。選出された3人が、夢実現に向けてチャレンジしてきた貴重な体験のほか、将来の目標、抱負などを発表した。

 同事業は2018年度から始まり、今年度が5回目。市内に住む中学生を対象に、日ごろ思い描いている夢、希望に向かってチャレンジする取り組みを募り、自己啓発や体験活動、学習、研修、視察などの必要経費に対して1人当たり最大30万円を補助する。

 今年度は8人から応募があり、書類審査、プレゼンテーションなどを経て、日向中2年の那須輝人さん(14)、平岩小中9年の村田恵瑠奈さん(15)、富島中1年の武内保乃香さん(13)が選ばれた。

 那須さんの夢は「陸上短距離走のオリンピック選手になって、子どもたちに勇気や元気を与えたい」。21年の東京五輪100メートル走に出場した多田修平選手から直接指導を受け、陸上に対する意識、練習法などを学び、今後の陸上人生に生かしたいと発表。指導直後の成果として、県大会で優勝したことを披露した。

 村田さんの夢は「世界の人々の支援を行い、多くの人に笑顔になってもらう」。東京のJICA(国際協力機構)や国際援助団体の施設などを訪問した体験から、世界の子どもたちへの支援や開発援助の取り組み、食料問題などを学び、さまざまな人たちに幸せや夢、希望を与える人になりたいと強調。好きな教科である数学の教師を目指したいと話した。

 武内さんの夢は「世界で活躍するプロバレリーナになって、いずれは日向に戻ってきて本格的なバレエを教えたい」。東京でプロバレリーナの永久メイさん、本島美和さんからレッスンを受けたほか、新国立劇場バレエ団のリハーサルや公演を見学。貴重な体験で挑戦して良かったと話し、宮崎でも東京のようにバレエを普及させたいと抱負を語った。

 講評で今村卓也市教育長は「自分から主体的に取り組む姿勢、周囲への感謝の気持ちを積み重ね、自分自身を輝かせてほしい」と期待を込めた。

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