本紙掲載日:2023-04-04
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延岡市、市教委と旭有機材−教育振興で連携協定

人財交流をさらに発展−学校教育に反映

 延岡市と市教育委員会は3月31日、管材システム事業や樹脂事業などを展開する旭有機材(本社=延岡・東京、中野賀津也社長)と教育の振興に関する連携協定を結んだ。相互協力によって、地元への愛着と誇りを持ち、自他の幸せのために学び行動する子どもの育成、工業都市としての持続的な発展を図る。

 締結式は市役所災害対策本部室で行われ、本部仁俊市議会議長立ち会いの下、読谷山洋司市長と澤野幸司教育長、中野社長が協定書に署名した。

 この日は締結式に先立って、同社から市教委に派遣されていた管理本部人事部人財開発グループ長の伊東洋之さん(48)が、学校支援対策監を退任。伊東さんは、2020年2月に両者が結んだ〃人財〃交流協定により、3年にわたって市のキャリア教育充実や学校の働き方改革などの業務を担ってきた。

 今回の連携協定は、伊東さんの退任に合わせて、市と同社との関係継続やより発展的な交流を図ろうと市が提案。読谷山市長は「(旭有機材は)人への投資に力を注ぎ、世界と戦っている。その指導を頂くことで市の教育をより質の高い、内容の濃いものにできると思う。底力を付けるいい機会になる」、澤野教育長は「人財交流で、働く人の満足度を高めることの重要性などで気づきがあった。今回の連携を元に、社会からの期待を捉えて学校教育に反映していきたい」と協定の効果に期待を寄せた。

 中野社長は「1945年の設立以来、延岡の人と共に成長させてもらってきた。この締結による関係継続は感慨深い」と謝辞。同社は近年、延岡製造所(中の瀬町)において、内製化した開発アプリの運用などを通じた業務改善で生産効率アップを実現しており、「デジタル化した現場を見てもらうなどすることで、IT人材の育成に寄与できるのではないか。従来から行っている出前授業のほか、さらなるアイデアも具体化していければ」と連携活動の展望を示唆した。

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