記者の道くさ−夜のマルシェ、楽しんで

　ドリンクを手に立ち話や買い物を楽しんでいる人たちでにぎわっているのは、普段は静寂に包まれているはずの真夜中の商店街。先月、延岡市の山下新天街であった街を使った小規模マルシェ「オープンパレード」の様子だ＝写真＝。

　延岡市でも若い世代の人口流出や出生率低下など課題となる中、「出会いの場がない」という問題意識から、県外からＵターンしてきた会社員黒木拓巳さん（２７）、建築事務所「山根製作所」（山下町、山根俊輔代表）の中村謙さん（２８）を中心に企画した。

　「手軽に行けて、おしゃれな空間を」と昨年１２月から、街中に現れる移動式マルシェとして場所を替えながら定期的に開催している。

　山下新天街では初開催となったこの日、１５分間飲み放題のセルフバー（男性５００円、女性４００円）が気軽に利用しやすいことや、屋外スペースで気軽に立ち寄りやすいこともあってか大人気。初対面同士が談笑したり、熱心に話し込んだりする姿も見られ、まさに「出会いの場」になっていた。

　今月は７日と８日、延岡市駅前複合施設エンクロスの駅前広場で開催する。時間は午後５〜９時。「パレードがやってきたという感じで楽しんでほしい」と名付けられており、多くの来場を呼び掛けている。雨天決行。