書と生け花の共演−一幅一瓶展

９日まで、延岡総合文化センター

　書と生け花を一組にして展示する「第６０回一幅一瓶（いっぷくいっぺい）展」が、９日まで延岡総合文化センターで開かれている。９日は午前１０時から午後４時まで。入場無料。

　延岡市華道連盟、延岡書道協会、延岡書道連盟が協力して毎年開催（新型コロナウイルス感染拡大のため、一昨年までの２年間は中止）。今年は書家と華道家５０組の作品を展示している。

　漢字一文字や俳句、漢詩などをつづった書と、春物を中心とした花々を用いた生け花が見事に共演。初日の８日は、多くの来場者が１作品ずつ足を止めながらじっくりと鑑賞し、お気に入りの作品を写真に収める姿も見られた。

　書道と華道の出品者は抽選で組み合わせを決めた後、華道連盟の会員が書や額装に合わせた花や器の種類、生け方などを約１カ月にわたり熟考。いかに展示のタイミングに合わせた季節の花を取り入れるかに苦労も多いという。

展示会の運営委員長を務める市華道連盟の夏田美代子会長は「書と花を組み合わせた展示会は全国的にも珍しく、先輩方が６０年間続けてこられたこの素晴らしい延岡の伝統を末永く続けていきたいと思います」と話し、多くの来場を呼び掛けている。