本紙掲載日:2023-04-10
(8面)

火渡りなどで除災招福を願う

煙を浴びながらすのこの上を素足で渡る参拝者
演芸奉納もあり会場を盛り上げた

3年ぶりの通常開催、弁財天花まつり−延岡市小峰町・天福寺

 延岡市小峰町の寶圓山天福寺(桑井大豪住職)で2日、「弁財天花まつり」があった。3年ぶりの通常開催となり、檀家(だんか)や地域の人らでにぎわった。釈尊の生誕を祝う「灌仏会(かんぶつえ)」と併せて開かれ、本堂には甘茶を掛ける参拝者の姿もあった。

 桑井住職やこの日のために集まった県外の住職らが本堂前で大般若経を転読した後、同寺の駐車場脇にある護摩道場に移動。縄を張った結界内で6本の矢を放ち、除災招福を願う柴燈大護摩祈願を行った。桑井住職が煮えたぎった湯をかぶって湯加持(ゆかじ)で身を清めた後、護摩壇に点火。僧侶らが読経する中、参拝者は願いを書いた護摩木を次々と投げ入れ手を合わせた。また、火渡りでは参拝者がすのこの上を素足で歩き、煙で災厄を落とした。

 同寺はご本尊の阿弥陀如来のほか、音楽や芸能をつかさどる弁財天を祭っていることから演芸奉納も行われた。桑井住職が「不安もあったが、たくさんの方にお参りいただきうれしい。来年も同じように開催したい」とあいさつした後、桑井住職の長男の翔生さん(6)と長女の陽絃ちゃん(3)が「さくらさくら」に合わせてかわいらしく舞った。日本舞踊・藤貴流の藤貴寿秀家元と門下生2人による日本舞踊や地元住民のギターと琴の合奏、ギターの弾き語りのほか、餅まきもあり、参拝者は最後まで楽しんでいた。

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