自動車警ら隊が発隊式

県警生活安全部内に新設−全事件、事故で初動対応

　県警察の春の組織改編で生活安全部内に新設された自動車警ら隊の発隊式が１０日、宮崎市の県警本部一ツ葉庁舎駐車場であり、中島昌典隊長以下３６人が機動力や夜間警戒力を生かし、県民の期待と信頼に応える気持ちを新たにした。

　同課は、同部の特別機動警察隊の機能を継承し、地域警察の機動力と夜間警戒力の確保、県内全署の支援体制の強化を目的に新設された。今後、ストーカーや児童虐待などを含めたすべての事件、事故の初動対応に当たる。

　迎修二生活安全部長は、職務質問などの積極的な実施と機動力を生かした迅速かつ的確な活動を期待し、「自動車警ら隊の任務は極めて重要。県民の信頼と期待に応える活動を推進してほしい」と呼び掛けた。

　県内の刑法犯認知件数は２００２年から減少傾向にあるが、ストーカーなどの相談件数は高止まりの傾向が続く。予断を許さない治安情勢にあることから、中島隊長は「一つ一つの事案にきめ細やかに、かつ柔軟に対応していきたい」と気を引き締めた。