本紙掲載日:2023-04-12
(2面)

警察犬5頭、指導士2人−嘱託書交付

嘱託書を交付された警察犬と指導士

行方不明者捜索や犯罪捜査、頼りになる存在−日向署

 日向警察署(梅原守署長)は11日、行方不明者の捜索などに協力を依頼する嘱託警察犬5頭と指導士2人に嘱託書を交付した。嘱託期間は来年3月31日までの1年間。

 嘱託を受けた指導士は、井東照博さん(73)、竹越ひかるさん(47)=ともに門川町=。警察犬は井東さん所有の3頭、高千穂署地域交通課の岩切昭人さん(54)、矢野康子さん(57)=日向市=所有の各1頭の合わせて5頭。このうち、岩切さん所有のココロ号(ボーダーコリー、雌)は、審査会と警察犬競技会の成績、出動実績が優秀であることから、昨年、「指定警察犬」として嘱託を受けている。嘱託期間は2年で、来年3月31日まで。

 交付式は同署であり、梅原署長が指導士と警察犬所有者に嘱託書を手渡した。また、2017年から5年間、嘱託警察犬として活躍しているクシマスターズ・ラッキーボーイ号の所有者井東さんに署長感謝状が贈られた。クシマスターズは期間中、19件の現場に出動、行方不明者を発見するなど優秀な成績を収めた。

 井東さんはクシマスターズを「日頃の訓練から頑張っており、成果が結び付いた。今後も本当に役に立つ警察犬を地道に育てていきたい」と抱負。

 梅原署長は「警察犬の捜索、追跡能力は人間には持ち得ないもの。非常に頼りになる存在。今後も連携し、協力して捜査に当たりたい」と話した。

 同署によると、昨年の県内の警察犬出動件数は96件(行方不明者捜索94件、犯罪捜査2件)。うち5件が日向署管内での出動だった。

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