地域おこし協力隊坂口さん−延岡市

熊本出身北方町で活動

　延岡市は６日、北方町地域おこし協力隊員に坂口幸乃さん（３２）＝転出元・熊本県合志市、同南小国町出身＝を任命した。市役所で読谷山洋司市長が辞令を交付し、「これまでの経験を生かしつつ、北方の実情に合った形で積極的な提案を頂ければ」と期待を込めた。

　坂口さんは町内に居住しながら、現在、市が取り組んでいる「北方地域ユネスコエコパーク拠点施設整備構想案」をはじめ、地域や観光の振興・活性化に関する幅広い活動に従事する。

　７年前に趣味のボルダリング（岩登り）で友人に誘われ訪れた北方町から見た比叡山や矢筈岳、丹助岳など岩峰の広がる景色に一目ぼれし、毎週のように通う中で移住を決意。「せっかくなら北方のために何かしたい」と、協力隊に志願したという。

　すでに町内の空き家を借りて、畑作りや地元のお年寄りたちとミニバレーボールなどで親交を深めているといい、「これを機に北方のいろんな地区の方とも交流できれば」と坂口さん。「大型連休には関東方面などからも多くの人がボルダリングに来るので、まずはそこから活動を広げていければ」と意気込んだ。

　市役所勤務を除く地域づくりに関する協力隊員は市内で８人目、北方町では３人目の受け入れとなった。