本紙掲載日:2023-04-12
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県地域づくり大賞

焼畑蕎麦苦楽部が受賞−椎葉村

◆交流人口の拡大に貢献−5月9日に授賞式

 県は11日、地域振興に特に功績のあった個人・団体に贈る2023年度県地域づくり顕彰の受賞者を発表した。県北関係は椎葉村の「焼畑蕎麦苦楽部(やきはたそばくらぶ)」(椎葉勝代表)が県地域づくり大賞を受賞した。授賞式は5月9日午後1時30分から、県庁講堂で行う。

 同団体は、先人たちの知恵と守りつないできた伝統を後世に残していくため、2008年に結成。椎葉の伝統農法「焼畑」を継承する活動に加えて、焼畑への火入れやそば打ちなどの体験プログラムを通じ、交流人口の拡大に多大な貢献をしている点が高く評価された。

 団体のこうした活動は世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」の認定の際にも大きな評価を得た。17年度には宮崎銀行ふるさと振興助成事業表彰、18年度には豊かなむらづくりの全国表彰の農林水産大臣賞、21年度には地域再生大賞の優秀賞を受賞するなどしている。

 このほか、大賞は西米良村長を6期24年にわたって務め、村の認知度向上や地域活性化に多大な貢献をした黒木定藏さん(74)が受賞。優秀賞は郷土料理や竹灯籠づくりなど農村体験活動を通じ、地域のファンづくりに貢献した都城市の「ばぁばの知恵袋さくら」(末永陽子代表)に決まった。

 県地域づくり顕彰は、宮崎の地域づくりの推進に寄与することを目的として1996年度に創設。今回が28回目。受賞者は選考委員会の選考を踏まえて決定した。昨年度までに大賞は11個人5団体、優秀賞は1個人11団体、奨励賞は5個人55団体が受賞している。



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