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故本田誠人さんの作品など上演
声だけで演じる朗読に、即興の生演奏を加えた朗読劇「ふたり」が3月11日、延岡市のカルチャープラザのべおかハーモニーホールであり、2021年1月に他界した同市出身の本田誠人さんが手掛けた作品を中心に3作品上演した。本田さんの地元では初公演でゆかりある人も多く訪れ、耳を傾けた。 主催は宮崎を拠点に活動するアーティストで構成された「TheGiftofmusic(ザ・ギフト・オブ・ミュージック)」。 朗読劇は5年ほど前、今村さつき代表(51)が「普段泣くことがない大人が本気で泣くような、そして近くにいる人を大切にしたいと思えるような朗読劇がしたい」と、交流があった本田さんに相談したのがきっかけ。互いに多忙ですぐに実現はしなかったが、コロナ禍で時間に余裕ができたことで、動き始めた。 今村代表がこだわったのが動きが入る演劇ではなく、声だけで演じる朗読劇で、そこに生演奏を加えること。本田さんに脚本を朗読劇用に仕立ててもらい、本田さんと妻で演劇ユニット「あんてな」代表の泉さん(44)に「大人を本気で泣かせるには2人しかいない」と出演を依頼した。 予定していた公演はコロナ禍で中止となり、本田さん夫妻で上演がかなったのは、あんてな10周年記念として行われた「あんてな文化祭」の中の1作品のみとなってしまったが、昨年1月から宮崎市と東京で5回上演。泉さんの「ぜひ誠人さんのふるさとでやりたい」という願いもあり、初めて延岡で企画した。 今村代表のオリジナル曲「RainyDay」で幕開き。続いて泉さんと、宮崎市出身でFUKAIPRODUCE羽衣メンバーの日盞鴫陲気鵑登場し、吉田小夏さん作「君と、もう一度」を上演した。 本田さん脚本の「ラブレター」は、父親と離ればなれになった幼いユキとパパが、手紙のやり取りを続ける物語。「だいすきだよ」が書けず「だいすけだよ」と書いてしまうユキ、間違いを訂正しながらも字がきれいになったこと、言葉が増えたことを喜ぶパパの様子が、言葉と即興の演奏で豊かに表現された。 そのほほ笑ましい様子は、パパが単身赴任ではなく刑務所に入っていたことを知ったユキの憎しみで続かなくなる。そんな中でも伝わる娘への愛情、父の他界後に娘が気付く思いやり、そして憎んでも持ち続けた父への思いなどが繊細に描かれ、優しい音楽が観客の涙を誘った。 本田さんらしく、笑いあり、涙ありの作品に観客の感情も大忙し。終演すると、「泣かされた」とハンカチで涙を拭う人の姿が多く見られ、感動的な舞台をつくりあげた出演者をねぎらう人たちの列ができた。 今村代表は「毎回、誠人さんの存在を感じていたが、今回は特に関係者が多かったこともあり、温かさや空気感など、普段とはまた違った雰囲気の中で上演できました」と満足げ。「本田さんに朗読劇用にアレンジしてもらえないのが残念ですが、すてきな作品がまだまだたくさんあるので、いろんなところで企画していきたいです」と話した。
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故本田誠人さんの作品など上演
声だけで演じる朗読に、即興の生演奏を加えた朗読劇「ふたり」が3月11日、延岡市のカルチャープラザのべおかハーモニーホールであり、2021年1月に他界した同市出身の本田誠人さんが手掛けた作品を中心に3作品上演した。本田さんの地元では初公演でゆかりある人も多く訪れ、耳を傾けた。
主催は宮崎を拠点に活動するアーティストで構成された「TheGiftofmusic(ザ・ギフト・オブ・ミュージック)」。
朗読劇は5年ほど前、今村さつき代表(51)が「普段泣くことがない大人が本気で泣くような、そして近くにいる人を大切にしたいと思えるような朗読劇がしたい」と、交流があった本田さんに相談したのがきっかけ。互いに多忙ですぐに実現はしなかったが、コロナ禍で時間に余裕ができたことで、動き始めた。
今村代表がこだわったのが動きが入る演劇ではなく、声だけで演じる朗読劇で、そこに生演奏を加えること。本田さんに脚本を朗読劇用に仕立ててもらい、本田さんと妻で演劇ユニット「あんてな」代表の泉さん(44)に「大人を本気で泣かせるには2人しかいない」と出演を依頼した。
予定していた公演はコロナ禍で中止となり、本田さん夫妻で上演がかなったのは、あんてな10周年記念として行われた「あんてな文化祭」の中の1作品のみとなってしまったが、昨年1月から宮崎市と東京で5回上演。泉さんの「ぜひ誠人さんのふるさとでやりたい」という願いもあり、初めて延岡で企画した。
今村代表のオリジナル曲「RainyDay」で幕開き。続いて泉さんと、宮崎市出身でFUKAIPRODUCE羽衣メンバーの日盞鴫陲気鵑登場し、吉田小夏さん作「君と、もう一度」を上演した。
本田さん脚本の「ラブレター」は、父親と離ればなれになった幼いユキとパパが、手紙のやり取りを続ける物語。「だいすきだよ」が書けず「だいすけだよ」と書いてしまうユキ、間違いを訂正しながらも字がきれいになったこと、言葉が増えたことを喜ぶパパの様子が、言葉と即興の演奏で豊かに表現された。
そのほほ笑ましい様子は、パパが単身赴任ではなく刑務所に入っていたことを知ったユキの憎しみで続かなくなる。そんな中でも伝わる娘への愛情、父の他界後に娘が気付く思いやり、そして憎んでも持ち続けた父への思いなどが繊細に描かれ、優しい音楽が観客の涙を誘った。
本田さんらしく、笑いあり、涙ありの作品に観客の感情も大忙し。終演すると、「泣かされた」とハンカチで涙を拭う人の姿が多く見られ、感動的な舞台をつくりあげた出演者をねぎらう人たちの列ができた。
今村代表は「毎回、誠人さんの存在を感じていたが、今回は特に関係者が多かったこともあり、温かさや空気感など、普段とはまた違った雰囲気の中で上演できました」と満足げ。「本田さんに朗読劇用にアレンジしてもらえないのが残念ですが、すてきな作品がまだまだたくさんあるので、いろんなところで企画していきたいです」と話した。