本紙掲載日:2023-04-12
(8面)

新体制の下、非常招集訓練

信号機を滅灯させて行った手信号による交通整理訓練
ミニレッカーを使った車両移動訓練

大規模災害想定−手信号で交通整理など

 高千穂警察署(川越直海署長)は3月30日、管内で大規模災害を想定した非常招集訓練を実施した。昨年の台風14号被災時における教訓を生かし、新体制での意識付けを新たにする目的。署員約40人が参加し、交通整理および信号機の応急復旧訓練、ミニレッカーを使った車両の移動訓練に臨んだ。

 訓練は、台風に伴う大規模災害で信号機が滅灯し、交通渋滞や交通事故が発生したとの想定。午前7時に訓練対象者への連絡を行い、署員は原則徒歩で登庁。約40分で応召を終えると、高千穂神社前交差点(高千穂町三田井)の信号機を実際に滅灯させ、手信号による交通整理と発動発電機を使った応急復旧、署内でミニレッカーによる車両移動を実演した。

 署によると、この日の訓練はすべて台風14号被災時に管内で発生した事例を基に、当時、対応に当たった署員から「より実践的で実務的な訓練を」と上申があり、計画したという。

 金川裕輔副署長は「高千穂署勤務が初めての署員も、そうでない署員も良い訓練になったのではと感じている。大規模災害は台風だけに限らないので、常に心構えと準備を万全に保ち、郡民の安心安全を守れるよう努めたい」と話した。

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