本紙掲載日:2023-04-13
(3面)

今山大師本堂にパネル

若山牧水、17歳の時の作品−延岡顕彰会などが出席し除幕式

 延岡今山大師祭(14〜16日)を前に、延岡市山下町の今山大師(野中玄雄住職)は12日、本堂横の白壁に設置された若山牧水の歌1首が書かれたパネルの除幕式を行った。


◆雨はれし山のみ堂の丸窓に青葉さゆらぎ時鳥なく

 今年は弘法大師の誕生1250年の節目となることから、記念事業の一環として設置。歌は、牧水が旧制延岡中学校3年生で17歳の時、日州独立新聞(宮崎日日新聞の前身)に「青葉若葉」と題して投稿した9首のうちの一首「雨はれし山のみ堂の丸窓に青葉さゆらぎ時鳥なく」。今山大師堂周辺の陽春(大師祭)を詠んだ歌とされている。

 除幕式には、若山牧水延岡顕彰会(飯干喬啓会長)の会員や今山大師慶賛会の佐藤公昭会長らが出席。顕彰会の飯干会長、塩月眞相談役、慶賛会の佐藤会長が、一斉にひもを引っ張った。野中住職が般若心経を唱える中、出席者は一人ずつ献香。最後には、顕彰会の塩月隆久理事が朗詠した。

 野中住職は「この歌を通じて元気で爽やかに希望あふれる一角になれば」。飯干会長は「牧水の中学時代の歌はほとんど知られていない。そのうちの一首が多くの人の目に掛かって知られることは大変うれしい」と話していた。

 パネルは縦0・9メートル×横3・6メートル。同市の書家・西村一華さんが揮毫(きごう)した。

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