本紙掲載日:2023-04-15
(3面)

新たな取り組み、仕掛けを−山下新天街振興組合

山下新天街商店街振興組合の理事長に就任した興梠さん

Iターン大阪出身・興梠さんが新理事長に就任

 延岡市山下町の山下新天街商店街振興組合の新理事長に、大阪府出身の興梠貴士さん(36)=興梠接骨院院長=が就任した。「みんなが山下に行きたいと思える仕掛けづくりをし、景色を変えたい」と意気込んでいる。

 興梠さんは父親の地元延岡市にIターン後、2018年4月、同商店街内に開業した。商店街が点在する大阪で生まれ育った興梠さんにとって、商店街への愛着は強い。同院横のガレージを開放してイベントを行う「ロギーズガレージ」の定期的な開催、同世代の仲間とストリートピアノを設置するなど、商店街に足を運んでもらい、知ってもらうための仕掛けづくりを行ってきた。

 開業から丸5年を前に「かわいがってくれるし温かい」と慕う先輩たちに大役を任された。昨年は幹事として理事の仕事を経験。商店街でのイベントの企画やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った情報発信など、若い視点を加えながら積極的に活動し、組合員からも頼られており、「気負わずやってほしい。役割分担してやっていこう」と背中を押されたという。

 空き店舗は多いが、近年は周辺商店街も含め、若い世代が店主を務める店の参入も目立つようになった。目指すは誰かを連れてきたくなるような店やスポットが増え、人が回遊し、出店を望む人が増えること。駐車場の問題など課題解決にも取り組む予定だ。

 延岡今山大師祭では、屋台村の設置やライブイベントなど、楽しんでもらうための新たな取り組みも行う。「意見をもらったり、助けてもらったりしながら、チャレンジしていきたい」と張り切っている。

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