本紙掲載日:2023-04-21
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天岩戸橋に側道橋が完成

地元の人ら盛大に渡り初め−高千穂

 高千穂町岩戸の天岩戸橋にこのほど、歩行者用の側道橋が完成した。完成式が15日、発着点にある天岩戸神社(佐藤永周宮司)の東本宮前であり、テープカットやくす玉開披、出席者らによる渡り初めなどで盛大に祝った。

 県西臼杵支庁によると、側道橋は2017年度に着工し、町内外の建設業8社などに施工を委託。橋の上下部、高欄、舗装工事に加え、周辺の県道7号緒方高千穂線や町道岩戸神社東通り線に関する改良を進めてきた。

 上部に単純鋼床版箱桁、下部に逆T式橋台を採用。橋長84メートル、全幅員2・8メートル(有効幅員2メートル)。約40メートル地点には下方の岩戸川を見下ろす透明床がはめ込まれている。

 天岩戸橋はこれまで、歩道がグリーンベルトで仕切られているのみだったことから、地域住民を中心に安全性を問題視する声が上がっていた。側道橋の完成によりこの問題が解消したほか、天岩戸神社の西本宮と東本宮の往来が快適になり、参道のにぎわい創出にも期待が持てるという。

 式には、県、町、施工関係者など約100人が出席。佐藤宮司による神事が営まれた後、天岩戸まちづくり協議会の栗原智昭会長(57)が主催者代表あいさつ、永山寛理県副知事、甲斐宗之町長らが祝辞を述べた。

 その後のセレモニーでは、地元の岩戸小学校に通う6年生が自ら製作した銘板を取り付け。代表者によるテープカットとくす玉開披、佐藤宮司を先頭にした渡り初めに続き、地元住民らへの一般開放が行われた。

 側道橋をうれしそうに渡る姿に、栗原会長は「各方面の知恵を借りてようやく完成に至った。子どもから高齢者まで安心して行き来できますし、今後、岩戸地区の人流促進を担うシンボルとして深く、長く活用していただければ」と話した。

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