山菜料理を満喫−日之影町岩井川

４年ぶり、追川上集落でおもてなし会

　日之影町岩井川の追川上集落で１６日、地元有志による恒例のおもてなし会「やまじゅう山菜まつり」があった。日之影中学校の生徒など町内外から約３５人が参加。新緑の中でウオーキングを楽しみ、春の山菜料理に舌鼓を打った。

　同集落は県の「いきいき集落」に認定されている。まつりは山里のにぎわいを創出しようと、地域住民らでつくる「山寿（やまじゅう）ふれあいくらぶ」（戸高建一会長、１０人）が主催。２０１２年以降、毎年開いているが、今回は新型コロナウイルスの影響で４年ぶりの開催となった。

　この日は、集落内の林道約１・５キロを歩き、厳冬を乗り越えた新緑の美しさを体感。同くらぶが１３年に整備した交流施設へ移動し、春の山菜をふんだんに使った料理を堪能した。雄大な景色を前に配膳されたタケノコの煮付け、菜の花のあえ物、山菜の天ぷらなどを味わいながら談笑し、山里ならではの和やかなひとときを過ごした。

　戸高会長（６６）は「少子高齢化で集落も年々人口が減ってきている。ささやかだとは思うが、このような催しを続けていくことで少しでも地域が元気になればうれしい」と話した。