本紙掲載日:2023-04-26
(7面)

初代市長・仲田氏をしのぶ

城山の胸像前で顕彰会−延岡

 延岡市の初代、9代市長を務めた仲田又次郎氏(1893〜1970)の顕彰会が22日、同市の城山公園内にある胸像前で行われた。

 仲田氏が薬剤師であり、県北薬剤師会の初代会長だったことから、同薬剤師会から引き継がれた延岡市西臼杵郡薬剤師会が中心となって毎年顕彰会を行っている。

 今年も新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、少人数で実施。同薬剤師会から佐藤智加子会長、山下美紀子副会長ら4人が参加した。胸像に花をささげ、ひしゃくで献酒し、仲田氏をしのんだ。

 佐藤会長は「(昨年に引き続き)今年も規模を縮小することになって、仲田先生にはごめんなさいという気持ちでいっぱい」と残念がり、今後について「状況を見ながらになるが、来年は再び盛大に行えれば。どんな形であっても、顕彰は続けていきたい」と話した。

 仲田氏は延岡市南町生まれ。1933(昭和8)年に、40歳で初代市長となり、48(同23)年に、9代目市長を務めた。政策として、旧安賀多橋や五ケ瀬橋などのインフラ整備に尽力して「橋架け市長」、医療・衛生方面にも力を注いだとして「衛生市長」と呼ばれ、たたえられている。産業発展や文化振興にも寄与したとして、63(同38)年に延岡名誉市民の称号を受け、7年後に77歳で亡くなった。

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