本紙掲載日:2023-04-27
(3面)

口座をモニタリング−犯罪の可能性を検知

感謝状を受け取った宮崎銀行事務統括部の横山部長(中央)

宮崎銀行事務統括部に感謝状−県警生活安全部長

◆特殊詐欺未然に防ぐ

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして県警本部は25日、宮崎銀行事務統括部に生活安全部長感謝状を贈った。贈呈式があり、迎修二生活安全部長が横山秀樹事務統括部長に賞状を手渡した。事務統括部が感謝状を受けるのは2021年に続き2回目。

 事務統括部は3月2日、長期間入出金がなかった他県のATM(現金自動預払機)から複数回、残高照会されている口座を、モニタリングシステムで検知。他行口座から複数回にわたり、数十万円が振り込まれたことを確認した。

 このことから犯罪利用の可能性があるとみて、他行に口座名義人への事情聴取を依頼。その結果、特殊詐欺被害に遭い、キャッシュカードを盗まれていた事実が判明したため、自行の口座を凍結。被疑者から引き出される前に回収し、現金被害を防いだ。

 宮崎銀行は2018年、不審な金の動きを検知するモニタリングシステムを導入。1日に300〜400件を検知しており、それを1件ずつ不正に利用されていないかどうか行員が確認しているという。

 贈呈した迎部長は「常に目を光らせてくれたおかげ」と感謝。横山部長は「安心して預けてもらうことが大前提。そのために引き続き、窓口での声掛けとモニタリングでの監視、行員による目利きを行いたい」と話した。

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