本紙掲載日:2023-05-01
(1面)

九州初のオープンバッジ

延岡市が九州の自治体で初めて導入したオープンバッジ(延岡ITカレッジの修了証明)

ネット上で技能習得を証明−延岡市

◆延岡ITカレッジ修了者に授与

 延岡市は4月26日、デジタル人材の育成を目的に立ち上げた2023年度延岡ITカレッジの修了者に、インターネット上での記名や名刺に入れるなどさまざまな場面で技能習得を証明できる「オープンバッジ」を授与すると発表した。市によると、自治体のオープンバッジ導入は九州初という。

 市人材政策・移住定住推進室によると、オープンバッジは世界共通の技術標準規格に沿って発行されるデジタルの資格証明。日本では一般財団法人オープンバッジ・ネットワークが発行しており、民間企業や大学など200団体以上が導入している。

 授与されたバッジは個人専用の「オープンバッジウォレット」で一元管理でき、他の分野で取得したバッジと並べて表示可能。バッジそのものが職業資格に結び付くわけではないが、持てる知識や技術、経験をSNSで共有するなど広く〃見える化〃させてアピールできるのが最大の利点という。

 延岡ITカレッジは昨年12月に開講し、進学や就職に役立つ高校生・大学生コース、企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を支援する従業員コース、より高度な知識を学ぶキャリアアップコースの3コースを実施。今年3月に第1回生計47人が修了した。

 市は今年度以降もITカレッジを開講して修了者にはオープンバッジを授与していくことにしており、「ぜひさまざまな場面での自己アピールに活用してほしい」と期待。また、本人だけでなく「企業側もオープバッジ保有者のスキルを見て積極的に採用していただければ」と話し、経営者や人事担当者らへの周知にも力を入れていくことにしている。

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