本紙掲載日:2023-05-02
(3面)

メーデーに結束

第94回県北地区メーデー(延岡市本小路街区公園)
参加者全員で結束を固めた「がんばろう三唱」

◆大幅賃上げ、平和な世界実現を−県北地区労、頑張ろう三唱

 県北地区労働組合連合(甲斐和敏議長)の第94回県北地区メーデーが1日、延岡市の本小路街区公園で開かれ、加盟する約20団体から50人近い組合員らが参加。労働者が安心して平和な生活が送れる社会の実現を目指し、メーデー宣言を採択した。

 同メーデー実行委員長の甲斐議長は、メーデーが1886年5月1日に米国シカゴを中心に行われた8時間労働制を求めるゼネラル(統一)ストライキに始まった由来を改めて説明。日本では労働時間の変動制(変形労働時間制)により、雇用者に優位な労働基準法の空洞化が広がっているとして、権利を守るために「国民総出で声を上げていこう」と呼び掛けた。

 今年は県労連の江良尚裕議長も駆け付け、軒並み物価が上昇する中で県内中小企業のほとんどは十分な賃上げができていないとして、「税金を軍事費ばかりに費やし社会保障費が削られている流れを、このメーデーを境に何とか変えたい」と強調。新日本婦人の会や年金者組合など各団体の代表が憲法改正や年金引き下げへの反対、平和維持、労働環境改善などをメッセージに込めて訴えた。

 この後、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本を目指そう」を主題として、物価上昇を上回る大幅賃上げ・年金引き上げ、教育無償化、ロシアによる侵略戦争の停止などを求めるスローガンを発表。

 貧困と格差の解消や気候変動ストップ、脱原発、持続可能な社会と戦争のない平和な世界を目指すメーデー宣言案と、憲法9条を守るための行動を誓う特別決議案を採択し、全員で「頑張ろう」を三唱して団結を強めた。


◆スローガン実現へ団結−連合宮崎日向、140人が参加

 連合宮崎日向地域協議会(矢野宗志議長)の第94回日向地区メーデーは4月28日、同市中町の市中央公民館で開かれた。加盟する労働組合の組合員ら約140人が参加し、労働者の地位や労働条件の向上、民主主義の発展、恒久平和の実現などを目指し、結束を確認した。

 今年のスローガンは、「支えあい・助け合う社会をつくり、くらしをまもる!笑顔あふれる未来をめざし、力を合わせ、ともに進もう!」。

 あいさつで矢野議長は、メーデーの歴史や意義などを紹介し、「平和や人権、環境、労働が守られる自由な社会のために闘っていく。スローガン実現のために団結して頑張りましょう」と呼び掛けた。

 続いて、連合宮崎の坂元義孝副会長は、「全ての働く仲間とつながり、政策活動を広く社会に発信するなど、安心社会を目指し挑戦する。さらなる充実に向けて一歩一歩前進していきたい」と話した。

 式では、「持続可能でより良い世界、誰一人、取り残されることのない社会、笑顔あふれる未来を目指し、力を合わせ、ともに進もう」などのメーデー宣言を採択。最後に、参加者全員で力強く「団結がんばろう」を三唱して結束を固めた。

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