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高千穂町と熊本県の神社を巡る
◆宮司、ガイドが祭神や史跡など紹介 延岡観光協会(盛武一則会長)が主催する旅行企画「満願神たびツアー」が4月22日に開催され、延岡市内から参加した23人が高千穂町と熊本県の神社や史跡を巡る日帰り旅行を楽しんだ。本紙記者も同行し、その魅力を体感した。 コロナ対策の緩和で、3年ぶりに本格的なレジャー機運が高まる中、同協会が2020年に発行した冊子「三十三社満願神たび」を通じて県北観光を再び盛り上げようと企画。同年12月に行った神たびツアー(1泊2日)の前半日程だった高千穂町の3社と熊本県高森町、阿蘇市の3社を巡る日帰りバス旅行として練り直した。 ▽▽ 大貫町のかわまち交流館を出発して「神たび」がスタート。最初の参拝地・高千穂町三田井の槵觸(くしふる)神社へ向かう。バスの中では、日向神話研究会の杉本隆晴さん(75)と柳田米敏さん(74)が、目的地の神社に祭られている神様や神話、神社周辺の見どころについて説明し、参加者の期待を高めた。 槵觸神社は天孫ニニギノミコトが降臨された槵觸峯(くしふるたけ)に鎮座し、古くは山そのものが神山としてあがめられていたと伝えられる。 元禄時代に本殿が造営され、ニニギノミコトのほか、ひ孫に当たるイツセノミコト、イナヒノミコト、ミケイリヌノミコト、カムヤマトイワレビコノミコト(神武天皇)の4柱が祭られ、4柱が生まれたとされる四皇子峰(しおうじがみね)や、降臨された神々が天を懐かしんだとされる高天原遙拝所(たかまがはらようはいじょ)、皇祖発祥の聖地顕彰碑として建立された石碑もあり、参拝の後には杉本、柳田両ガイドの解説を聞きながら訪ね歩いた。 次の目的地は槵觸神社からほど近い荒立神社。夫妻神のサルタヒコノカミとアメノウズメノミコトが祭られており、芸能や縁結びに御利益があるとされる。境内には、たたいて願いごとをする板木(ばんぎ)と呼ばれる大きな木の板がいくつもつるされており、ツアーの参加者も代わる代わる打ち鳴らして手を合わせた。 同町内最後の目的地は高千穂神社。西臼杵と東臼杵の一部、熊本県の一部を合わせた「高千穂郷」八十八神社をつかさどる「総社」で、ニニギノミコト、ホオリノミコト、ミケイリヌノミコトほか13柱を祭る。後藤俊彦宮司(77)は神社本庁から神職の最高位「長老」の称号を受ける重職にもあり、一同は、後藤宮司が笑顔で出迎えてくれたことに感激。高さ55メートルのご神木・秩父杉の説明を受けたり、一緒に記念写真に納まったりして宮司の人柄にも触れた。 高千穂を出る前にランチタイムに差し掛かった。ツアーのために用意された昼食は、1人ずつ羽釜で炊かれた棚田米のご飯や季節の山菜など地元の食材をふんだんに使ったもの。味もさることながら、絶好のロケーションと細やかなサービスに、どの顔にも笑顔があふれた。 県境を越えると程なくして熊本県で最初の目的地、高森町にある草部吉見(くさかべよしみ)神社に到着。同神社は日本三大下り宮の一つで、本殿に参るには長い石段を下らなければならない。太い杉木立に囲まれた敷地内を下りて行くに従って、清れつな空気が増す。 参拝を終えると、ツアー客は神武天皇の皇子であるヒコヤイノミコトの御陵墓へ。石の玉垣に囲まれた御陵墓に手を合わせ、ご神木を触ったり耳を当てたりして、神聖な雰囲気を体中で感じていた。 記者はここで残念ながら延岡へ戻ったが、一行はこの後、阿蘇市では全国的にも珍しいとされる横参道を歩いて阿蘇神社本殿を参拝。雄大な阿蘇の自然に囲まれた神社の荘厳な空気を満喫した。 阿蘇神社から少し北側の山手が最後の目的地・国造神社。熊本県内で最も古い神社の一つで、初代阿蘇国造ハヤミカタマノミコトら4柱を祭る。ご神木の「手野の大杉」はハヤミカタマノミコトお手植えとされ、枯死が確認された後の02年、幹回りと根の部分が切り出されて保存されている。近くの建物には1991年の台風で倒れた大杉(水神木)の切り株も展示されている。 一日で県境を越えて6社を巡る旅だったが、杉本・柳田両ガイドの丁寧な説明もあって、充実した内容に参加者は満足の様子。職場の友人に誘われて参加した富美山町の作田加奈子さん(41)は「神社巡りは好きで、(友人と)2人でよく出掛けていました。あまり詳しくはないのですが、ツアーではガイドさんの案内で知らない所へ行けて、一つ一つの場所を丁寧に案内していただいたので、分かりやすかった。お昼ご飯も本当においしくて満足でしたし、これからも友人と一緒に訪ねてみたいですね」。 もともと神社仏閣巡りが好きだったという鶴ケ丘の粟田満さん(72)は「2月ごろに『神たび』の冊子を頂いていたこともあり、ツアーに参加しました。觸神社と荒立神社は初めてでしたが、小さいながらも神々しい神社でした。阿蘇方面にはよく遊びに行っていましたので熊本の3社も楽しみでした。ツアーの満足度は100%。これから半年ぐらいかけて33社巡りを達成したいですね」と振り返っていた。 ▽▽ 延岡観光協会は、今回のツアーで「アフターコロナ」の需要回復と県北観光としての「神たび」に手応えを感じており、年内には再び日帰りツアーを主催する。 次回は神武天皇のお舟出の地や、ニニギノミコト御陵墓など、延岡市、門川町、日向市の神社と景勝地巡りを予定しており、企画が決まり次第、参加者を募る。 冊子「三十三社満願神たび」には、まだ若干の余裕があり、希望者に配布している。問い合わせ先は同協会(箟箍29・2155)。 なお、ゴールデンウイーク中はJR延岡駅構内にある「のべおか観光物産ステーション」(午前8時30分〜午後5時30分)で配布している。=阿蘇、国造神社の写真は提供
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高千穂町と熊本県の神社を巡る
◆宮司、ガイドが祭神や史跡など紹介
延岡観光協会(盛武一則会長)が主催する旅行企画「満願神たびツアー」が4月22日に開催され、延岡市内から参加した23人が高千穂町と熊本県の神社や史跡を巡る日帰り旅行を楽しんだ。本紙記者も同行し、その魅力を体感した。
コロナ対策の緩和で、3年ぶりに本格的なレジャー機運が高まる中、同協会が2020年に発行した冊子「三十三社満願神たび」を通じて県北観光を再び盛り上げようと企画。同年12月に行った神たびツアー(1泊2日)の前半日程だった高千穂町の3社と熊本県高森町、阿蘇市の3社を巡る日帰りバス旅行として練り直した。
▽▽
大貫町のかわまち交流館を出発して「神たび」がスタート。最初の参拝地・高千穂町三田井の槵觸(くしふる)神社へ向かう。バスの中では、日向神話研究会の杉本隆晴さん(75)と柳田米敏さん(74)が、目的地の神社に祭られている神様や神話、神社周辺の見どころについて説明し、参加者の期待を高めた。
槵觸神社は天孫ニニギノミコトが降臨された槵觸峯(くしふるたけ)に鎮座し、古くは山そのものが神山としてあがめられていたと伝えられる。
元禄時代に本殿が造営され、ニニギノミコトのほか、ひ孫に当たるイツセノミコト、イナヒノミコト、ミケイリヌノミコト、カムヤマトイワレビコノミコト(神武天皇)の4柱が祭られ、4柱が生まれたとされる四皇子峰(しおうじがみね)や、降臨された神々が天を懐かしんだとされる高天原遙拝所(たかまがはらようはいじょ)、皇祖発祥の聖地顕彰碑として建立された石碑もあり、参拝の後には杉本、柳田両ガイドの解説を聞きながら訪ね歩いた。
次の目的地は槵觸神社からほど近い荒立神社。夫妻神のサルタヒコノカミとアメノウズメノミコトが祭られており、芸能や縁結びに御利益があるとされる。境内には、たたいて願いごとをする板木(ばんぎ)と呼ばれる大きな木の板がいくつもつるされており、ツアーの参加者も代わる代わる打ち鳴らして手を合わせた。
同町内最後の目的地は高千穂神社。西臼杵と東臼杵の一部、熊本県の一部を合わせた「高千穂郷」八十八神社をつかさどる「総社」で、ニニギノミコト、ホオリノミコト、ミケイリヌノミコトほか13柱を祭る。後藤俊彦宮司(77)は神社本庁から神職の最高位「長老」の称号を受ける重職にもあり、一同は、後藤宮司が笑顔で出迎えてくれたことに感激。高さ55メートルのご神木・秩父杉の説明を受けたり、一緒に記念写真に納まったりして宮司の人柄にも触れた。
高千穂を出る前にランチタイムに差し掛かった。ツアーのために用意された昼食は、1人ずつ羽釜で炊かれた棚田米のご飯や季節の山菜など地元の食材をふんだんに使ったもの。味もさることながら、絶好のロケーションと細やかなサービスに、どの顔にも笑顔があふれた。
県境を越えると程なくして熊本県で最初の目的地、高森町にある草部吉見(くさかべよしみ)神社に到着。同神社は日本三大下り宮の一つで、本殿に参るには長い石段を下らなければならない。太い杉木立に囲まれた敷地内を下りて行くに従って、清れつな空気が増す。
参拝を終えると、ツアー客は神武天皇の皇子であるヒコヤイノミコトの御陵墓へ。石の玉垣に囲まれた御陵墓に手を合わせ、ご神木を触ったり耳を当てたりして、神聖な雰囲気を体中で感じていた。
記者はここで残念ながら延岡へ戻ったが、一行はこの後、阿蘇市では全国的にも珍しいとされる横参道を歩いて阿蘇神社本殿を参拝。雄大な阿蘇の自然に囲まれた神社の荘厳な空気を満喫した。
阿蘇神社から少し北側の山手が最後の目的地・国造神社。熊本県内で最も古い神社の一つで、初代阿蘇国造ハヤミカタマノミコトら4柱を祭る。ご神木の「手野の大杉」はハヤミカタマノミコトお手植えとされ、枯死が確認された後の02年、幹回りと根の部分が切り出されて保存されている。近くの建物には1991年の台風で倒れた大杉(水神木)の切り株も展示されている。
一日で県境を越えて6社を巡る旅だったが、杉本・柳田両ガイドの丁寧な説明もあって、充実した内容に参加者は満足の様子。職場の友人に誘われて参加した富美山町の作田加奈子さん(41)は「神社巡りは好きで、(友人と)2人でよく出掛けていました。あまり詳しくはないのですが、ツアーではガイドさんの案内で知らない所へ行けて、一つ一つの場所を丁寧に案内していただいたので、分かりやすかった。お昼ご飯も本当においしくて満足でしたし、これからも友人と一緒に訪ねてみたいですね」。
もともと神社仏閣巡りが好きだったという鶴ケ丘の粟田満さん(72)は「2月ごろに『神たび』の冊子を頂いていたこともあり、ツアーに参加しました。觸神社と荒立神社は初めてでしたが、小さいながらも神々しい神社でした。阿蘇方面にはよく遊びに行っていましたので熊本の3社も楽しみでした。ツアーの満足度は100%。これから半年ぐらいかけて33社巡りを達成したいですね」と振り返っていた。
▽▽
延岡観光協会は、今回のツアーで「アフターコロナ」の需要回復と県北観光としての「神たび」に手応えを感じており、年内には再び日帰りツアーを主催する。
次回は神武天皇のお舟出の地や、ニニギノミコト御陵墓など、延岡市、門川町、日向市の神社と景勝地巡りを予定しており、企画が決まり次第、参加者を募る。
冊子「三十三社満願神たび」には、まだ若干の余裕があり、希望者に配布している。問い合わせ先は同協会(箟箍29・2155)。
なお、ゴールデンウイーク中はJR延岡駅構内にある「のべおか観光物産ステーション」(午前8時30分〜午後5時30分)で配布している。=阿蘇、国造神社の写真は提供