本紙掲載日:2023-05-02
(6面)

おもちゃ作りに夢中

木工教室を楽しむ親子ら
7日までキッズランドに特設されている木製遊具

ヘルストピア延岡で木工体験教室

 延岡市長浜町のヘルストピア延岡は4月29日、ゴールデンウイーク企画の木工体験教室を開き、親子らがおもちゃ作りなどを楽しんだ。

 参加者は県森林林業協会の「木育セット」を使ったおもちゃの車作りに挑戦。木製遊具の製造・販売を手掛けるマルウッド(同市土々呂町)の田村貴久社長からアドバイスを受けながら、紙やすりでパーツの角や表面を削ってなめらかにした後、サインペンで好みの色や模様を入れて組み立てた。

 また、地元産スギ材の小さな板に電動の焼きごてで自由に文字や模様を入れる作業も体験。軍手をした親子はスギ板から立ち上る煙の優しい香りに包まれながら、普段はなかなかできない作業に夢中になっていた。

 熊本県高森町の祖母宅から家族5人でヘルストピアに遊びに訪れ木工教室に参加した岩下映人さん(7)=熊本市=は、「ここには年に2、3回来てる。車のおもちゃを組み立てるのが楽しかった」と話し、木板には焼きごてで自分の名前を刻み込んでいた。

◆7日まで、木製遊具を特設−1階キッズランドに

 ヘルストピア延岡は地元の豊かな森林資源と木のぬくもりを実感してもらおうと、大型連休に合わせて同施設1階のキッズランドに木製遊具を特設している。

 木製遊具は今回、木工教室の指導を委託したマルウッドの「Cube±Cube(キューブ・キューブ)」という製品で、昨年10月に続いて2回目の設置。森林環境譲与税制度を活用した「延岡市連携型みらい林業創出モデル事業」の採択を受け、九州保健福祉大学や宮崎大学などと協力して市産材を使って商品開発した。

 60センチ角の基本パーツ(キューブ)と壁パネル、滑り台などの付属パーツを、遊ぶ対象や場所に応じて自由に組み合わせることができるのが特徴。キューブ内は持ち手のバーを不規則に配して子供の知能や身体能力を養うように工夫している。

 キッズランドでもアスレチックのように組み合わせた遊具に両手両足を使ってよじ登ったり、内部のバーをかいくぐるなど、子どもたちがそれぞれの遊び方で楽しんでいた。

 マルウッドの木製遊具は延岡市子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」(松山町)に常設しており、ヘルストピア延岡には7日まで設置。同社の田村社長は「感覚機能を養えるよう考えて作られていますので、ぜひこの機会に体験していただければ」と呼び掛けている。

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