本紙掲載日:2023-05-08
(6面)

平和への思い込め合唱や演奏

来場者も参加して「さくらさくら」を合唱した

望郷の歌碑前で慰霊野外音楽祭−日向

 戦没者を慰霊し、世界平和を願う慰霊野外音楽祭が4月27日、日向市の日向岬グリーンパークにある望郷の歌碑前であった。市内のコーラスグループの合唱、マンドリン、トランペットの演奏で戦没者の冥福を祈るとともに、恒久平和への誓いを新たにした。主催は同実行委員会(岩切素子代表)。

 同音楽祭は、戦争の悲惨さや平和の尊さを後世に伝えようと岩切代表を中心に昨年から始め、今回が2回目。昨年は海軍に関する曲をメインに開催したが、今年は陸軍と軍馬に関する曲を選んだ。

 この日は、コーラスグループ「日向童謡をうたう会」「さすがわらべうた」のほか、日向マンドリンクラブ、トランペット奏者の中村正実さんが出演した。

 開会に先立ち歌碑に献花と献酒を行った後、中村さんのトランペット独奏でスタート。続いて、マンドリン、電子ピアノの伴奏、岩切代表の指揮でコーラスグループが「めんこい仔馬」「愛馬の行進」「故郷」「暁に祈る」などを合唱。「さくらさくら」では来場者にも参加を呼び掛け、会場が一体となってハーモニーを響かせた。

 結びに、中村さんが「海行(ゆ)かば」を演奏した後、全員で黙とうし、戦没者の鎮魂やロシア軍の早期撤退、世界平和などを願った。

 岩切代表(86)は「多くの人に参加してもらい感謝。戦争の悲惨さ、平和のありがたさについて考える機会になれば。来年も開催したい」と話した。

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