大麦の収穫、ようやく終盤

黄金色の畑にコンバイン−延岡

　大型連休の真っただ中、延岡市吉野町の農業、�盒驚蒭�さん（３１）の麦畑では大麦の収穫作業が最終盤を迎えた。８０センチほどの背丈に伸びた穂が揺れる黄金色の畑の中を大型のコンバインが力強く進み、４月下旬から始まった今季の作業もようやく終わるという。

　�盒兇気鵑錬複善箍�管内では有数の大麦農家。大貫町と野田町の合わせて約８ヘクタールの麦畑で「はるか二条」という品種を生産している。収穫した大麦は、佐藤焼酎製造場（祝子町）と宮崎ひでじビール（行縢町）に納められ、地元の焼酎と地ビールの原料になる。今季は約２０トンの収穫を見込んでいるという。

　昨年１１月に種まきを行い、機械を使って麦踏みも行った。天候にも恵まれて順調に生育し、品質は今季も上々。一方で、カモの食害に遭い約１ヘクタール分の収穫が減少したという。「黒のマルチシートで対策を講じて、最初は良かったのですが、徐々に効果が薄れました。１ヘクタール分という被害は大きい。来季はカモ対策が最大の課題になりますね」と知恵を巡らせる。