本紙掲載日:2023-05-09
(6面)

ポップスから難曲まで多彩に

14日に第3回演奏会を開く、ひむかグリークラブ(4月19日、恒富コミュニティセンターで)

14日・創立10周年記念の演奏会

◆延岡・ひむかグリークラブ

 延岡市の男声合唱団ひむかグリークラブ(中尾師代表、12人)は、14日午後2時から、同市東本小路の野口遵記念館で、創立10周年を記念した第3回演奏会を開く。今年度の県民芸術祭事業に採用され、県芸術文化協会共催。多くの来場を呼び掛けている。

 2010年4月29日、ロブスター混声合唱団のメンバーを中心に6人で発足。一昨年10周年を迎えたが、コロナ禍で延期していた。

 全員が市内在住、平均年齢70歳。宮崎市や日向市の団体を掛け持ちする人もいるほど、合唱好きな男性が集まっている。

 注目のプログラムは「家路」(福永陽一郎編曲)。ドボルザークの交響曲「新世界より」の第2楽章(13分)を原曲とする作品で、7分の無伴奏曲。出だしの6小節だけで5回も転調する難曲だ。

 指揮の川瀬治さん(80)が学生時代、所属していた合唱団で取り組んだが、10回近く練習して断念したという。「しかし、私としては交響曲を合唱で歌えるなんて、という喜びが大きく、いつかは取り組んでみたいと思っていた。団員には多大な迷惑を掛けたが、一応最後まで歌えるレベルまで達した」と、今回披露する。

 中尾代表(73)も「衰えてきた腹筋で音を支え、ピアニシモからフォルテシモへと表情を付けなければならない。オーケストラの楽器を人間がやることは難しく、かなり努力した」という。

 もう一つの目玉は第3ステージ。各パート1人ずつで3グループを編成し、四重唱と五重唱をする。「衣装など、他のグループにも内緒で工夫して準備しているので、お楽しみに」

 多田武彦作曲の「雨」や「中也の四季」より「春の夜」など男声合唱の名曲、「年配の方に青春時代を思い出してほしい」と、中島みゆき作曲「糸」や長渕剛作曲「乾杯」といったポピュラー曲も歌う。ピアニストは高橋あゆみさん。

 チケットは千円。中尾代表は「定年後も楽しい人生を送っているじっちゃんたちを見に来てください」と呼び掛けた。

問い合わせ先は中尾代表(筍娃坑亜Γ苅牽苅粥Γ僑横苅機法

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